このブログはキッチンカーを始めたい方、キッチンカー(移動販売)を始めたけどなかなか売上が伸び悩んでいる方に実際に今もキッチンカーをやっていて実績があるオーナーが有益な情報を発信していくブログです。
たこ焼きの銅板がくっついて焼けなくなってきた
この疑問を解決していきます。
銅板の黒い汚れはなに?
銅板は焼いていくうちにどんどん黒くなってきます。
この黒い汚れは「カーボン」です。この汚れが増えてくるとたこ焼きが焼けなくなってしまいます。
最初は少し淵が引っ付いてくる程度ですが、徐々に引っ付く量が増えてきて、たこ焼きの生地が回せなくなります。
カーボンの洗浄方法は?
銅板はしっかり焼き付けをしていれば火の通りも早く、短時間でたこ焼きを焼くことができますが、一度このカーボンがつくと簡単には落ちません。
きれいに洗浄するには特別な薬剤が必要になります。
その特別は薬剤は「苛性ソーダ」です。
苛性ソーダの使用方法
苛性ソーダの取り扱いには十分注意してください。
苛性ソーダは強アルカリ性のもので、毒物劇物取締法の「劇物」に該当します。
近くの薬局で購入することができますが、購入の際は必ず身分証明書が必要になります。
それだけ危険な薬剤になります。
銅板の洗浄
ぴえろも銅板を洗浄するのにいろいろな方法を試しましたが、一番短時間で綺麗に銅板を洗浄できたのが苛性ソーダでの洗浄です。必要な道具や洗浄方法、注意店を順番に説明していきます。
この洗浄方法の説明はぴえろの記録用です。この情報の利用により発生したトラブル・損失・損害に対しても一切責任を負いませんのでご了承ください。
銅板の洗浄に必要な道具
苛性ソーダでの銅板洗浄に必要な道具はこちらです。
・苛性ソーダ
・銅板が入るステンレスの鍋
・鍋のふた
・コンロ
・水
・ペンチ
・マスク
・厚手のゴム手袋
・防護眼鏡
必ず換気がしっかりできる場所で作業してください。換気がしっかりできない場所は危険ですので別の方法で洗浄してください。ぴえろは屋外で作業してました。
洗浄方法
洗浄方法
※注意点が多いので必ず確認してください!!
① まず初めにステンレスの鍋でお湯を沸かします。お湯が沸いたら銅板をお湯につけてください。お湯の量は洗浄する銅板がしっかり浸かるようにしてください。
必ずステンレスの鍋で洗浄すること!!アルミの鍋を使うと苛性ソーダはアルミを溶かすので鍋に穴が開きます。ぴえろは一度アルミの鍋で洗浄し穴開けてしまい大変なことになりました…
② 沸騰したら苛性ソーダを入れます。苛性ソーダの量は大体銅板1枚につき100g程度(3枚で250g)入れましょう。苛性ソーダが少ないと銅板についたカーボンが上手く落ちません。
洗浄はかなり大変なので一度でしっかりと銅板洗浄した方が良いです。
お湯に苛性ソーダを入れる際は苛性ソーダが気化します。劇薬ですので必ずマスクと防護眼鏡をし気化した苛性ソーダを吸い込まないようにしてください。目に入ると失明します。
③ 苛性ソーダを入れたら蓋をし、そのままお湯で1時間半ほど煮沸します。この時にお湯が沸騰してなくなっていかないくらいの火に調整してください。
また、沸騰してお湯が減っていくのでお湯の量は多めに入れておきましょう。
④ 1時間半経ったら火を止め銅板を引き上げます。この時にペンチを使って銅板を引き上げましょう。銅板洗浄したお湯はそのまま冷めるまで待ちましょう。
銅板洗浄したお湯は冷めても素手では絶対に触らないでください。皮膚が溶けます。触る時は必ず厚手びゴム手袋をしてください
⑤ 銅板を水で洗いしっかり苛性ソーダを洗い流してください。この時に銅板についていたカーボンは落ちています。残っていてもスポンジで軽くこすれば剥がれます。
⑥ 銅板をきれいに洗ったらティッシュなどで拭き、水分をしっかりと取ってください。
これで銅板の洗浄は終わりですが、苛性ソーダを溶かした水の処理が重要です。
苛性ソーダを溶かした水の処理方法
何度も記載していますが苛性ソーダは「劇薬」です。銅板を洗浄したお湯は苛性ソーダが高濃度で混ざっていますので絶対に排水に流さないでください。
排水管が溶けますし、環境にも悪いです。
よくネットなどに水で薄めればいい…など安易なことを言っている方もいますが、そもそも苛性ソーダを排水に流すことは法律で禁止されています。
ぴえろでは業者に廃棄をお願いしていました。
この排水処理がとても大変です。ぴえろがたこ焼きの銅板を使わなくなった一番の理由が廃棄処理の大変さです。
銅板の焼き付け
銅板がきれいになったら焼き付けをします。
① 油を塗らず中火で20~30分温めてください。温めて行くと銅の色からシルバーに変わってきます。
② 一度火を止め、少し冷まします。
③ ラードをたっぷりと塗り、また、中火でじっくりと焼き付けします。2~30分くらい温めでください。白い煙が出ない程度の火加減で焼き付けてください。
銅板が乾いてきたら様子を見ながらラードを塗り足していきます。
銅板の焼き付けに使う油は質の良いラードを使うことでしっかり焼き付けができ、たこ焼きを焼くときに笑えるくらい銅板がつるつるになります。
④ 銅板に油がのったら試し焼きをします。この時の生地は廃棄するので別で作ります。
小麦粉1:水4くらいの割合で生地を作ります。
はい、かなり大変です。。。
でも、美味しいたこ焼きを焼くためにはしっかりやらなきゃです!!(>_<)//
まとめ
たこ焼き銅板の洗浄は苛性ソーダを使う方法が一番きれいになります。
美味しいたこ焼きを焼くために銅板のメンテナンスは必要ですが、苛性ソーダの取り扱いには十分注意してください。少しのミスで取り返しのつかないことになります。
しっかり苛性ソーダの使用方法を知ることで銅板の洗浄は楽になります。
苛性ソーダを使って熱湯で銅板を洗浄するのが一番時短できれいになりますが、店舗で換気が十分にできない場合は危険ですので注意してください。
熱湯を使わずにきれいになる方法もあります。
その方法もまた載せていきます~
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