まいどー!現役キッチンカーオーナーのぴえろです🤡 たこ焼き屋歴12年、1.5トントラックのキッチンカーで8年、岐阜県を拠点に東海3県で出店しています。
「キッチンカーにポータブル電源って本当に使えるの?」「発電機と何が違うの?」「結局どの容量を買えばいいの?」——出店仲間や開業準備中の方からよく聞かれる質問です。
先に、ぴえろの使い方を書いておきます。ぴえろの店は電気を使う機器が多いので、営業中の電気は基本的に発電機です。会場によっては電源を借りることもあります。ポータブル電源(Jackery 2000 Plus)は、行き帰りの移動中に冷蔵庫・冷凍庫を止めないための電源として使っています。
結論から言うと、キッチンカーのポータブル電源は「使う機器の消費電力」と「出発から帰着までに必要な電力量」から選ぶのが正解です。「2,000Whあれば一日使える」とは限りません。照明やレジが中心の営業と、電気で加熱する営業では、必要な電源がまったく変わります。
この記事では、容量の計算方法と、ぴえろが移動中の電源に使っているJackery 2000 Plus、参考として軽量モデルの1000 Newと大容量の3000 New、比較候補としてよく名前が挙がるEcoFlow DELTA 2の日本向け仕様を整理します。仕様は2026年10月7日に各社の日本向け公式情報で確認しました。EcoFlow DELTA 2は公式ストアで販売終了の表示があるため、手持ちの機材や流通在庫を比べるための「参考(販売終了)」として載せています。
- ぴえろの使い方(営業中は発電機、移動中はJackery)
- W(出力)とWh(容量)の見方と、必要容量の計算方法
- Jackery 2000 Plus・1000 New・EcoFlow DELTA 2の日本向け仕様比較
- 発電機との使い分け・充電とソーラーの考え方・安全面の注意
キッチンカーにポータブル電源が必要な理由
キッチンカーで営業していると、電源の確保は毎回の悩みのひとつです。商業施設や常設のイベント会場なら外部電源を借りられることもありますが、路面販売やフェス出店では電源がないことが多いです。
ぴえろの使い方:営業中は発電機、移動中はJackery
ぴえろの店では、営業中に照明・冷蔵庫・冷凍庫・レジ・換気扇を動かし、夏はクーラーとかき氷の機械も使います。これだけ電気を使うと、ポータブル電源だけで6時間の営業をまかなうのは難しいので、営業中は発電機が基本です。
会場によっては電源を借りられることもあります。料金は会場しだいで、無料の会場もあれば、1日500〜3,000円くらいかかる会場もあります。借りられるのは1,500Wを1本、というのが一般的です。電気を多く使う店は、借りる電源だけに頼らない準備も必要です。
ポータブル電源を使っているのは、行き帰りの移動中です。家を出るときから冷蔵庫・冷凍庫をJackery 2000 Plusにつなぎ、走行中はシガーソケットから充電しながら、現場に着くまで止めないようにしています。
ポータブル電源の良いところ
- 音が静か:エンジンがないので、聞こえるのは高負荷のときの冷却ファンの音くらいです。住宅街や学校の近く、屋内の会場など、発電機の音が気になる場所で助かります。
- 排ガスが出ない:燃料を燃やさないので、食べ物を扱うすぐ横でも使いやすいです。
- 手入れが少ない:発電機のようなオイル交換や燃料の補充がいりません。充電して使います(充電の電気代はかかります)。
ただし万能ではありません。ためられる電力量には上限があり、充電には時間がかかり、容量が大きい機種は重い。だからこそ「自分の営業に必要な量」を先に知ることが大事になります。
まず確認したいのは「W」と「Wh」
Wはそのとき必要な電力、Whは一定時間に使う電力量の単位です。ポータブル電源の定格出力(W)は継続して供給できる電力の上限、容量(Wh)はためられる電力量を表します。
最初に、同時に使う機器の型番・消費電力・使用時間を書き出してください。照明、冷蔵庫、換気扇、レジに加えて、給水ポンプや充電器も忘れずに数えます。電子レンジは「温め出力500W」などの表示ではなく、銘板や説明書に書かれた消費電力を確認します。
冷蔵庫やポンプなどのモーター機器は、動き出す瞬間に大きな電力(起動電力)が必要になる場合があります。通常運転の合計が収まっていても、再起動のたびに電源が止まることがあるので、起動電力は機種ごとに確認し、不明ならメーカーへ相談しましょう(参考:Honda公式・消費電力と起動電力の考え方)。
本体の総出力だけでなく、コンセント1口ごとの上限、延長コードの容量、使用機器の電圧・周波数も確認が必要です。100V出力の電源に、200V専用の機器をそのまま接続することはできません。
何時間使える?容量は実測から見積もる
基本の計算は「平均消費電力W × 使用時間h = 必要電力量Wh」です。
たとえば、冷蔵庫が平均60W、照明20W、レジなど20Wで、8時間使うとします。合計は100W × 8時間 = 800Wh。仮に公称容量の80%を使える条件なら、800Wh ÷ 0.8 = 1,000Whが目安になります(説明用の仮定で、実在する機材の実測値ではありません。80%も機種共通の保証値ではなく、変換損失・本体の待機消費・気温・劣化・途中で残しておく容量で変わります)。
逆に、消費電力1,500Wの機器を連続で動かすと、2,000Whでも損失を引く前で約1.3時間。仮に定格2,400Wの電気調理器具なら、2,042Wh ÷ 2,400W ≒ 0.85時間で、1時間も持ちません。高出力の電源でも、長時間動かせるとは限らないわけです。
ここで大事なのが、自分の機材は「定格」ではなく「平均消費電力」で見積もること。加熱調理器具はサーモスタットで加熱が断続するため平均消費電力は定格より下がりますが、どこまで下がるかは機種と火加減次第です。冷蔵庫も、暑い車内や扉の開閉が多い営業では消費が増えるので、稼働率を一律50%などと決めつけないほうが安全です。
おすすめは、ワットチェッカー(積算電力量計)を使って、営業に近い条件で積算電力量を測り、稼働時間で割って平均を出す方法です。測定器の対応範囲を超える機器は、販売店などへ測定方法を相談してください。移動・設営・片付けの時間も計算に含めましょう。
Jackery・EcoFlowの日本向け仕様を比較
同じブランドでも、世代や日本向け・海外向けで仕様が変わります。以下は型番を限定した比較で、ランキングや「すべてのキッチンカーに合う機種一覧」ではありません。

| 項目 | Jackery 2000 Plus | Jackery 1000 New | EcoFlow DELTA 2(参考・販売終了) |
|---|---|---|---|
| 容量 | 2,042Wh | 1,070Wh | 1,024Wh |
| 定格出力 | 3,000W | 1,500W | 1,500W(X-Boost時は別扱い) |
| AC出力口数 | 5口 | 3口 | 6口 |
| AC充電(満充電まで) | 最短約2時間 | 約1.7時間(緊急充電モードで最短約60分) | 約80分(80%までは約50分) |
| 重量 | 約27.9kg | 約10.8kg | 約12kg |
| ぴえろの使い方 | 移動中の保冷用(営業は発電機) | 持っていない(参考) | 使用経験なし(仕様のみ) |
※スペックは各メーカーが公表している日本向け仕様(2026年10月7日確認)。価格・在庫・保証条件は変わるので、購入前に各公式サイト・販売ページで確認してください。
Jackery 2000 Plus|ぴえろが移動中の電源に使っている機種
容量2,042Wh、定格出力3,000W、重量約27.9kg(容量は公式商品ページの表記に合わせています)。ぴえろは行き帰りの移動中に、冷蔵庫と冷凍庫を止めないための電源として使っています。走行中はシガーソケットから充電しています。
容量が大きい分、約28kgとかなり重いのが唯一の難点。本体はキャスター付きですが、キッチンカーへの積み下ろしや固定方法は先に考えておく必要があります。台車で運ぶ前提で考えておくと安心です。
AC充電は最短約2時間の案内です。拡張バッテリーを検討する場合は、接続できる製品・追加の重量・保管場所も確認しましょう。容量を増やしても、各出力口の上限がなくなるわけではありません。「2000 Plus V2」など別世代との混同にも注意してください(2000 Plusの公式仕様)。
💡 Jackery公式ストアも確認を
上のカードは通販3社の価格比較用。公式ストアは期間限定セールや公式限定セットがあり、保証の手続きも直接できます。買う前に両方の価格を見比べるのがおすすめです。
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Jackery 1000 New|電気の少ない営業やサブ電源向けの軽量モデル(参考)

容量1,070Wh、定格出力1,500W、重量約10.8kg。軽くて扱いやすいモデルです。ぴえろは持っていませんが、まずポータブル電源を試してみたい方の候補として載せています。
1,000Whクラスでは軽い部類なので、ドリンクスタンドやクレープ屋さんなど消費電力が比較的少ない業態や、2台目のサブ電源にも向きます。ただし「業態名」ではなく、実際に使う機器の型番と消費電力で必ず確認してください。高消費電力の機器を長時間動かす用途は、別途計算が必要です。
AC充電は満充電まで約1.7時間、アプリの緊急充電モードなら最短約60分と案内されています。条件により時間は変わるため、通常設定と混同しないでください。「1000 New V3」は別製品なので、販売ページの名称と容量まで確認しましょう(1000 Newの公式仕様)。
Jackery 500 New|照明・スマホ充電用のサブ電源
1000 Newより小さい容量のクラスで、照明・スマホ充電・小型扇風機・LED看板などの補助電源向きです。メインの調理機器を動かす用途には向きません。初めてポータブル電源を買う方の「お試し」や、予備としての1台に。
参考(販売終了):EcoFlow DELTA 2
容量1,024Wh、定格出力1,500W、重量約12kg。AC出力は6口で、合計出力の上限は1,500Wです。AC充電は80%まで約50分、満充電まで約80分が公式の目安で、「出店前に充電し忘れた」というときや、連続出店で充電時間が限られる方には魅力的な仕様でした。
ただし2026年10月7日の確認時、日本公式の商品ページは販売終了表示でした。そのため、この記事では現行のおすすめには入れず、手持ちの機材や流通在庫を比べるための参考として載せています。在庫品を検討するなら、販売元・保証条件・修理窓口を確認してください(DELTA 2の公式仕様・販売状況)。
X-Boostの「1,900W」は、通常の定格出力とは別の機能です。電圧条件が厳しい機器などには使えず、AC充電しながらの給電時にも制限があります。業務機器の電源計画を、X-Boostが使える前提だけで組むのは避けましょう。
もっと大きい容量が必要なら|3,000Wh以上のポータブル電源
ポータブル電源だけで営業したいなら、2,000Whクラスでは足りないこともあります。一般的には、大きな容量の電源があれば6時間くらいの営業はできます。ただし必要な容量は、使う機器と営業時間で決まります。下の2機種は、ぴえろは使っていない参考の機種です。仕様は2026年10月10日に確認した日本向けの情報です。
Jackery ポータブル電源 3000 New|3,000Whクラスで軽め
容量3,072Wh、定格出力3,000W、重量約27kg(発売時の発表)。2,000Whクラスとほぼ同じ大きさと重さで、容量が約1.5倍あります。電池はリン酸鉄リチウムイオン電池です。電気を使う機器が多めの店で、ポータブル電源での営業を考えるならまず候補になる大きさです(3000 Newの公式ページ)。
EcoFlow DELTA Pro 3|4,000Whクラスの積みっぱなし向け
容量4,000Wh、定格出力3,600W、重量約51.5kg(日本発売時の発表)。容量はさらに大きいですが、重さが50kgを超えるので、キッチンカーに積んだままにする前提の機種です。毎回積み下ろしをするなら、重さと固定の方法を先に考えてください。
大きい電源ほど、値段も重さも上がります。買う前に、使う機器のW数と営業時間から必要なWhを計算しましょう。計算のしかたは、この記事の前半を参考にしてください。
営業条件に合わせて選ぶ|ポータブル電源と発電機の使い分け
選び方の目安は、電気をあまり使わない店なら、大きな容量のポータブル電源で営業できることもある。電気を使う機器が多いなら発電機が基本、です。
ガス調理で電気をあまり使わない場合は、まず冷蔵・冷凍設備を含めた一日の電力量を測ります。その結果に応じて容量を選べば、必要以上に重い電源を積むことも避けられます。ぴえろの店は電気を使う機器が多いので、営業中は発電機、行き帰りの移動中はJackery 2000 Plus、と役割を分けています。
IHや電気フライヤーなどを長時間使う場合は、会場の外部電源を含めて検討しましょう。商品選びを先に進めるより、会場へ「使える電圧・容量、回路の共用、電源を使える時間」を確認するほうが役立つこともあります。
| 比較項目 | ポータブル電源 | 発電機 |
|---|---|---|
| 騒音 | エンジン音なし(高負荷時に冷却ファン音) | エンジン音あり |
| 排気 | なし | あり(屋内・車内・テント内は使用不可) |
| 燃料・エネルギー | 充電(家庭用コンセント・会場電源・ソーラー) | ガソリンなど |
| 連続運転 | 容量の範囲内。使い切ったら充電が必要 | 給油で延長できる |
| 使用場所 | 会場の指示に従う | 屋外のみ。主催者の許可と安全な設置場所が必要 |
発電機の選び方・設置・点検・停止時の対応は、こちらの記事にまとめています👇
充電方法とソーラーの見方
充電速度は、連続出店で帰宅後にどれだけ時間を取れるかと合わせて判断します。急速充電では入力も大きくなるため、会場で充電する場合は他の機器と合計した回路の容量を確認してください。
ポータブル電源の強みのひとつが、ソーラーパネルと組み合わせた補充スタイルです。ただし発電量には上限があります。Jackery 2000 Plusのソーラー入力は最大1,400W、1000 Newは最大400W(メーカー公表値・2026年10月3日確認)で、実際の発電量はパネルの枚数・日照・影・設置角度でそれより下がります。
仮に実際の入力が200Wで1時間続けば200Whですが、常にその量が得られるとは限りません。1,500Wの機器を動かしながら入力が200Wなら、消費のすべてをまかなうことはできません。ソーラーは空き時間の補充や、照明・POS・冷蔵庫など軽い負荷の維持と考えてください。
パネル本体の定格Wと、電源側のソーラー入力上限も別の数値です。電圧・電流・端子などの対応条件を確認し、営業に必要な残量を日照だけに頼らず確保しましょう。JackeryもEcoFlowも専用ソーラーパネルを用意しているので、同じブランドでそろえると接続で迷いにくいです。
ソーラーパネルとのセットで探すなら
1000 Newとパネルのセットモデルもあります。セットの型番・パネルの出力・本体の世代(NewかV3か)を販売ページで確認してください。
購入前に安全と保冷の運用を確認する
ポータブル電源はエンジンの排気がありませんが、冷却ファンの音や発熱はあります。高温になる車内への放置、水濡れ、吸排気口を塞ぐ設置を避け、取扱説明書の温度範囲と設置条件を守ってください。異常な発熱や膨らみ、異臭がある場合は使用を中止します(参考:Jackery公式・温度と保管の注意)。
冷蔵庫が通電していることだけでは、食材が適温に保たれているとは確認できません。出発前、到着時、営業中などに庫内温度を確認し、残量不足や電源停止に備えます。移動中の固定、充電、温度記録については、こちらで整理しています👇
▶ ポータブル電源だけでキッチンカー営業はできる?移動中の保冷と一日の電源計画
💡 公式ストアで探す(Jackery/BLUETTI)
この記事で取り上げたJackeryのほか、BLUETTI(ブルーティ)も3,000Whクラスまで揃う大容量ブランドです(ぴえろは未使用。候補の一つとして)。どちらも公式ストアにセールやクーポンが出ることがあります。
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まとめ:買う前に、一日の必要量を書き出そう
選ぶ順番は、①使用機器の確認 → ②同時使用と起動電力の確認 → ③必要電力量の見積もり → ④充電・運搬方法の確認。最後に、日本向けの正確な型番・販売状況・保証条件を照合しましょう。
ぴえろの使い方は、営業中は発電機(会場によっては電源を借りる)、行き帰りの移動中はJackery 2000 Plusです。ポータブル電源だけで営業したい場合は、容量だけ、出力だけで決めず、自分の機材と営業時間で必要な電気の量を計算し、試してから本番に持ち込んでください。途中で電源が足りなくなる失敗を減らせます。
キッチンカー開業の全体像はこちらで詳しく解説しています👇
▶ キッチンカーの始め方 完全ロードマップ|開業5ステップと売上の伸ばし方
📘 電源の計算を自分の機器でできるnote(Excel付き・980円)
使う機器を入れるだけで、発電機や会場の電源(1,500W)に収まるかを○×で判定。ポータブル電源の必要な容量、ぴえろの電源の分け方(営業中は発電機・移動中はJackery)もまとめています。
