キッチンカー開業

キッチンカー開業に必要なもの一覧|道具・備品リストと揃える順番

/ 更新 2026.10.15

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こんにちは、極たこ焼「ぴえろ」の店主です。

キッチンカーを始めるとき、「結局、何から揃えればいいの?」と迷いますよね。商品を見始めると便利そうな物が次々に出てきますが、使う道具はメニューと営業方法によって変わります。

ネットの情報は、保健所の営業許可に関わる設備と実際の調理・販売に使う道具がごちゃ混ぜになっていることも多いです。この記事では、その2つを分けたうえで、「保健所に確認する設備」→「初日の営業までに揃える道具」→「開業後に買い足す道具」の順番で確認できるチェックリストにまとめました。最後に、たこ焼きキッチンカー「ぴえろ」で実際に使っている設備も紹介します。

この記事でわかること:

  • キッチンカー開業に必要なもの・備品の一覧(チェックリスト)
  • 保健所に確認してから買う設備と、自分で選べる道具の違い
  • 調理・保冷・電源・会計の道具を揃える順番と、買いすぎを防ぐ考え方
  • たこ焼きキッチンカー「ぴえろ」の設備の実例

キッチンカー開業に必要なもの一覧【備品チェックリスト】

まずは全体像から。カテゴリごとに「いつ揃えるか」の目安をつけています。すべてを買う必要はなく、自分のメニューで使う物に印を付けて、必要数を書き込んでいきましょう。

カテゴリアイテム揃える時期の目安
営業許可に関わる設備手洗い設備・シンク保健所に相談してから
給水タンク・排水タンク保健所に相談してから
冷蔵・冷凍設備保健所に相談してから
換気設備・運転席との区画保健所に相談してから
扉付きの収納棚保健所に相談してから
廃棄物容器・ごみ袋初日まで
調理・仕込みメインの調理機器(たこ焼き器・鉄板・フライヤーなど)初日まで
IHコンロ・ガスコンロ(メニューによる)初日まで
包丁・まな板・鍋・フライパン・トング初日まで
バット・トレー・蓋付き保存容器初日まで
はかり・計量カップ初日まで
調味料容器・ソース用ボトル初日まで
保冷・保温・衛生クーラーボックス・保冷剤・温度計初日まで
保温ジャー・保温機器(メニューによる)初日まで
使い捨て手袋・洗浄剤・清掃用具初日まで
作業着・エプロン初日まで
電源・燃料ポータブル電源または発電機初日まで(会場電源を使う場合は不要)
延長コード・電源タップ初日まで
LPガス・カセットガス(ガス機器を使う場合)初日まで
販売・会計使い捨て容器・袋・割り箸・紙ナプキン初日まで
看板・メニューボード・のぼり・タペストリー初日まで
釣り銭・釣り銭箱初日まで
キャッシュレス端末・スマートフォン・通信環境初日まで(導入する決済に合わせて)
会計ソフト・帳簿・領収書の保管先初日まで
出店方法に合わせて追加テント・タープ出店条件に合わせて
折りたたみテーブル・台車出店条件に合わせて
ハンドブレンダーなど工程に合わせた調理補助機器メニューが決まってから
LED照明・印鑑・名刺営業しながら

購入前にメニューと出店条件を決める

同じキッチンカーでも、たこ焼き、カレー、ドリンクでは必要な機材が違います。仕込みをどこで行い、車内で何を調理するかまで書き出すと、買う物を絞りやすくなります。

  • □ 提供するメニューと、仕込みから提供までの工程を決めた
  • □ 車内で調理する物と、仕込み場所から運ぶ物を分けた
  • □ 出店予定地の電源・給排水・火気使用の条件を確認した
  • □ 車内の寸法、収納場所、積載できる重さを確認した
  • □ 一度に作る量と、想定する営業時間を整理した

出店場所に電源があっても、使える容量や接続方法まで確認が必要です。テントや看板を車外に置けるかも含め、主催者に聞いてから購入しましょう。

保健所への事前相談で設備を確認する

シンクやタンクは、価格やサイズだけで選ぶと後から変更が必要になることがあります。メニュー、調理工程、車両の図面を用意し、申請先の保健所へ設備の購入・施工前に相談してください。

「シンクは必ず2槽」「このタンクなら許可が取れる」と商品名だけで判断せず、自分の営業内容で確認することが大切です。設備の必要台数や容量は自治体によって異なります。車両製作を依頼する場合も、相談で確認した条件を製作業者と共有しておきましょう。

ここは「確認する設備」の一覧です。全国一律の必要台数や容量を示すものではありません。

  • □ 手洗い設備:設置場所、水栓の構造、必要な設備
  • □ 器具の洗浄設備(シンク):用途、数、大きさ、配置
  • □ 給水・排水設備(タンク):必要な容量、材質、給排水の方法
  • □ 冷蔵・冷凍設備:扱う食材に合う設備と温度管理方法
  • □ 換気・区画・内装:調理内容に合う構造、運転席との仕切り、清掃のしやすさ
  • □ 収納・廃棄物容器:器具や食材の保管方法(扉付き収納など)、ごみの管理方法

事前相談については、岐阜県の食品営業許可案内でも確認できます。実際の相談先は、営業予定地域や車両の保管場所を伝えて確認してください。

業務用シンク

器具の洗浄に使うシンクは業務用の2槽・3槽タイプが多く流通しています。槽数と寸法は保健所に確認してから選びましょう。参考までに、2槽シンクの例です。

給水タンク・排水タンク

車内で使う水を貯めるタンクと、使用済みの水を溜めるタンクです。容量は提供する品目数や調理工程に応じて保健所が示す基準で決まるため、必ず相談してから購入してください。コック付き・遮光タイプは衛生的に扱いやすい形です。

冷蔵・冷凍設備

生鮮食品を扱う場合は冷蔵庫が必要になります。キッチンカーでは作業台を兼ねる業務用のテーブル型冷蔵庫がよく使われます。サイズ・扉枚数・電源仕様(単相100Vなど)を車両に合わせて選びましょう。

冷蔵庫の選び方はキッチンカーの冷蔵庫・冷凍庫の選び方|保健所の条件・電源で詳しく解説しています。

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保健所の営業許可を含む、開業に必要な手続きの全体像は別記事でまとめています。

開業に必要な手続き一覧を読む →

初日の営業までに揃える道具チェックリスト

キッチンカー開業に必要なもの・備品リスト|たこ焼きキッチンカーの現場写真

ここからは、営業の流れに沿った準備です。すべての商品を買う必要はありません。自分のメニューで使う物に印を付け、必要数を書き込みましょう。

調理と仕込み

  • □ メインの調理機器:たこ焼き器、鉄板、コンロなど
  • □ 包丁・まな板、鍋・フライパン、トング・おたまなど
  • □ 食材を小分けするバット・トレー、蓋付きの保存容器
  • □ はかり・計量カップなど、分量を揃える道具
  • □ メニューに必要な調味料容器、ソース用ボトル

IHコンロは電源条件を先に確認。家庭用コンセント(100V・15A)で使えるのは1,400〜1,500Wクラスまでです。高出力の業務用IHは200V電源と専用回路が前提になるものが多く、キッチンカーなら車両側の受電設備か、それに見合う発電機が必要になります。型番ごとに「電源電圧・相・定格電流」を商品ページで確認し、分からなければ電気工事店に相談してから購入してください。対応する鍋の材質や大きさも確認しましょう。


バット・トレーは、食材の小分け量と冷蔵庫の棚寸法に合わせて選びます。蓋の有無、重ねたときの高さ、洗いやすさも確認し、必要な数が分かってから同じサイズを追加すると収納を揃えやすくなります。

はかりは、生地やソースの仕込み量と、少量の調味料では必要な計量範囲が異なります。最大計量と最小表示、容器を載せた状態で使えるかを確認してください。「防滴」表示があっても丸洗いできるとは限らないので、清掃は製品の説明書に従いましょう。

保冷・保温と衛生管理

  • □ 食材と営業内容に合う冷蔵・冷凍設備(上の「保健所への事前相談」で確認)
  • □ 搬送用の保冷容器(クーラーボックス)、保冷剤、温度を確認する道具
  • □ 必要なメニューに対応する保温機器(保温ジャー・スープウォーマーなど)
  • □ 手洗い・清掃に使う洗浄剤、清掃用具、衛生用品
  • □ 用途に合う使い捨て手袋、清潔な作業着・エプロン
  • □ ごみ袋、廃棄物用容器

冷蔵庫や保冷容器は、容量だけでなく食材の量、移動時間、出店中の使い方まで考えて選びます。仕込み済み食材の運搬には、長時間保冷できるクーラーボックスがあると出店当日に余裕が出ます。手袋を使う場合も手洗いや交換の手順を決め、清潔に作業できる準備をしましょう。

電源と燃料

  • □ 使用機器ごとの電圧・消費電力・使用時間を確認した
  • □ 会場電源を使うか、自分で電源を用意するかを決めた
  • □ 延長コードなどの仕様と、会場での配線方法を確認した
  • □ ガス機器は、使用するガスの種類(LPガス・カセットガス)と機器の適合を確認した

ポータブル電源や発電機は、すべての車両に同じ容量が合うわけではありません。必要な電力を整理してから比較しましょう。ポータブル電源は静音で住宅街や屋内イベントでも使いやすく、発電機は燃料がある限り長時間使えるのが特徴です。詳しくはキッチンカーの電源の選び方で確認できます。

ぴえろはポータブル電源にJackeryを使っています。参考までに、大容量タイプの例です。


ガス機器を使う場合の注意点はキッチンカーのガス設備|LPガスとカセットコンロの違い・安全対策にまとめています。

販売と会計

  • □ 商品に合う容器・袋・箸・スプーン・紙ナプキン
  • □ メニューと価格が伝わる看板やメニューボード
  • □ 現金を扱う場合の釣り銭と保管場所
  • □ 導入する決済サービスの端末、通信環境、充電方法
  • □ 売上・経費を記録する方法と、領収書の保管先

容器や袋は、サイズや使い勝手を試してから発注量を増やすと無駄を抑えられます。看板は、注文口から読めるか、売り切れをすぐ伝えられるかを基準に選びましょう。ポスター差し替え式のA型看板は設置・撤去が簡単で、日替わりメニューや限定品の告知にも使えます。

💡 のぼり・タペストリーはネット印刷で作れます

ぴえろはのぼり・タペストリーをネット印刷で作りました。デザインを無料ツールで作って入稿するだけなので、業者に一から依頼するより手軽です。

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キャッシュレス端末や会計ソフトは、営業方法に合うものを選びます。すべての人に同じ端末や有料ソフトが必要というわけではありません。決済端末は「端末の形式」よりも、対応する決済方法・手数料・会計手順に合うかで判断してください。営業前に会計から商品の受け渡しまで一度通して試しておくと、準備漏れに気づけます。

💡 レジと決済をまとめて導入するなら

ぴえろは決済をPayPayに統一しています。無料のPOSレジアプリ(Airレジなど)と決済を連携させると、売上集計とキャッシュレスを1台で管理できます。クレカ・QR・電子マネーを1台の端末にまとめたい場合は、PayCAS Mobileのようなオールインワン端末も選択肢です。

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決済サービスの比較はキッチンカーのキャッシュレス決済 完全比較をご覧ください。

売上・経費の記録は、開業初日から始めておくと確定申告のときに慌てません。会計ソフトを使う場合も、料金や機能だけでなく、入力を続けやすいかを確認してください。

💡 ぴえろはマネーフォワードで記帳しています(freeeも同じように使えます)

レシートを撮影して記帳し、確定申告の書類作成まで同じソフトで済ませています。無料プランから始めて、事業が大きくなったら有料に切り替える使い方もできます。

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出店方法に合わせて追加する道具

テント・タープ、折りたたみテーブル、台車、追加の看板は、出店場所と車両の使い方によって必要性が変わります。

テントは出店区画に収まるサイズ、固定方法、主催者のルールを確認します。価格だけで要否を決めず、「どこに・何人で・どう固定して立てるか」を先に考えましょう。テーブルは作業内容に合う高さと安定性、台車は搬入経路と荷物の重さを見て選びます。

ぴえろは3m角のワンタッチテント(MASTERCANOPY)と、簡単テントの3.6m×4.5mを使っています。一人で設営・撤収しやすい折りたたみ式です。


スープやソースを作るならハンドブレンダー、温かい状態で提供するメニューなら保温機器など、工程に合った道具も検討します。ブレンダーは食材・液量・温度への対応、連続使用時間、分解洗浄のしやすさを比較して選びましょう。ブレンダーを使う工程がないメニューなら、開業時に揃える必要はありません。先に道具を買ってから使い道を考えると、狭い車内の収納を圧迫しがちです。

営業を始めてから作業を楽にしたい方は、キッチンカーの時短・搬入に役立つ道具も参考にしてください。

最初から買わなくてもよい物と費用の考え方

揚げ物を出さないならフライヤー、お好み焼きを出さないなら専用の鉄板は、今のメニューでは使いません。大きな機器や予備機は、メニュー追加や販売量の増加が決まってから検討しましょう。

ぴえろが開業時に「これは先に買わなくてよかった」と感じた物:
・大型の業務用フライヤー(揚げ物メニューがないなら使わない。重くて洗うのも大変)
・大量の消耗品の先買い(食品包材は売れる量が読めるまで少量発注で)
・同じ役割の看板を何枚も揃えること(置く場所と用途を先に確認)
・専用のクレジットカード端末(端末の形式より、決済手順・機能・費用で判断する)

予算は、車両に含まれる設備と別途購入する物を分けて見積もります。機器本体のほか、設置、配線、配送、消耗品の補充にかかる費用も確認しましょう。中古品は価格だけでなく、状態、清掃のしやすさ、保証や修理の相談先まで見て判断します。バットやA看板などは中古でも使いやすい一方、冷蔵庫・冷凍庫と電源まわりは故障が営業停止に直結するので、新品か保証付きを選ぶのが安心です。

開業費用の全体像はキッチンカー開業にかかる費用の全て、費用を抑える方法は補助金・融資完全ガイドで詳しく紹介しています。

【実例】たこ焼きキッチンカー「ぴえろ」の設備

キッチンカー開業に必要なもの・備品リスト|たこ焼きキッチンカー「ぴえろ」の現場写真

参考までに、ぴえろ(たこ焼き屋歴12年・キッチンカー歴8年、岐阜県を拠点に東海3県で出店中)が1.5トントラックのキッチンカーで実際に使っている主な設備をご紹介します。

たこ焼き専用設備

  • 特注たこ焼き鉄板(業務用ガス式)——通常より高火力に対応した特注品。ぴえろの「ふわとろ」の要。
  • たこ焼きピック(千枚通し)——ステンレス製の業務用。
  • 油引き——綿タイプ。穴ごとにまんべんなく油を塗るために必須。
  • 粉つぎ(じょうご型)——生地を穴に流し込む道具。スピード提供の要。
  • ガスコンロ+LPガス——業務用の強火力バーナー。

営業用の便利グッズ

  • メニューボード(A型看板)——お客さまの目を引く看板は売上に直結。
  • LEDテープライト——夜間の出店で車両を目立たせるために。
  • キャッシュレス決済端末——QRコード決済対応でお客さまの層が変わります。

たこ焼きでは、焼き台のほかにピック、油引き、粉つぎ、トッピング用の容器などを使います。焼き台の大きさや熱源は、提供量、車内の配置、出店条件を合わせて考えましょう。専用器具の選び方はたこ焼き・お好み焼きキッチンカーの道具にまとめています。共通設備をこのチェックリストで確認したうえで、自分の商材に必要な道具を足してください。

たこ焼き以外のジャンルは、こちらの専門記事をどうぞ。

キッチンカー開業の道具をまとめて探す

商品カードを載せていない道具は、Amazon・楽天の検索リンクをまとめました。まずは一通り見て、サイズと価格を比較してから決めるのがおすすめです。

延長コード・電源タップ

包丁・まな板セット

フライパン・鍋

折りたたみテーブル

使い捨て容器・袋・割り箸

使い捨て手袋・衛生用品

まとめ:相談、見積もり、試運転の順で揃えよう

まずメニューと調理工程を決め、保健所と出店先に条件を確認する。その後に必要な物を見積もり、実際の営業を想定して試す。この順番なら、買い直しや準備漏れを減らしやすくなります。

  1. メニューと出店条件を決める→必要な調理器具と電源が絞れる
  2. 出店予定地域の保健所に相談→必要な設備基準を確認
  3. 車両の製作業者と相談→シンクやタンクの配置を決定
  4. 初日に使う道具・消耗品を揃えて試運転→会計から受け渡しまで一度通す

チェックリストに「確認済み」「購入済み」「今回は不要」を書き込み、初日の営業に必要な準備から進めていきましょう。

キッチンカー開業について詳しく知りたい方は、キッチンカーの始め方 完全ロードマップもあわせてご覧ください。「この道具、私も使ってます」「これも追加してほしい」などの声は、Instagram(@piero.gifu)のDMで教えてください。

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