キッチンカー開業

キッチンカーは購入・リース・レンタルどれが得?相場と選び方を現役オーナーが本音で比較

更新 2026.07.12

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます

まいどー!現役キッチンカーオーナーのぴえろです🤡 「キッチンカーを始めたいんですが、車って買うべきですか?借りるべきですか?」——開業相談を受けるとき、いちばん多い質問がこれです。僕も開業前はまったく同じことで悩みました。

岐阜でたこ焼きキッチンカー「飛笑朗(ぴえろ)」を12年やってきた僕の結論を、先に言ってしまいます。

結論:迷ったらこの整理でOK

  • 長く商売を続けるつもりなら → 購入かリース
  • まずはお試しでやってみたいなら → レンタル
  • 手元資金が薄いなら → リースか自動車ローン

この記事では、購入(新車・中古)・リース・レンタル・自動車ローンの4つの入手方法を、一般的な相場と現役オーナーとしての実感の両方から比較していきます。なお、車両以外も含めた開業費用の全体像はキッチンカー開業にかかる費用の全てで公開しているので、あわせてどうぞ。

キッチンカー4つの入手方法と相場比較【一覧表】

まず全体像です。一般的な相場をまとめると、次のようになります。

入手方法初期費用の目安月々の目安向いている人注意点
新車購入150〜500万円維持費のみ長く続ける人・装備にこだわる人初期負担が最大。製作に数カ月かかることも
中古購入150〜300万円維持費のみ初期費用を抑えて長く続けたい人設備の劣化・営業許可基準の確認が必須
リースほぼ0円〜数十万円月8万円前後手元資金を残したい人・開業直後の人期間18〜60カ月・原則中途解約不可
レンタル不要1日3〜10万円単発イベント・開業前のテスト営業常時営業に使うと明らかに割高

数字だけ見ると「リースが手軽そう」「中古が安そう」と思うかもしれませんが、それぞれに落とし穴があります。ここから深掘りしていきます。

購入:新車と中古の注意点【僕は購入派です】

新車製作は150〜500万円。自由度は最強

製作会社にゼロから作ってもらう場合の相場は150〜500万円。軽トラベースなら150〜250万円前後、僕のような1.5トントラック級でしっかり設備を積むと300万円を超えてきます。レイアウトも設備も看板も自分の商材に合わせて自由に決められるのが最大の魅力です。

中古は150〜300万円。ただし「安いから」で飛びつかない

中古キッチンカーの相場は150〜300万円。新車より安く手に入りますが、注意点が3つあります。

  • 設備の劣化:給排水タンク・換気扇・シンク周りは確実に消耗しています。修理費で新車との差額が消えることもあります
  • 営業許可の基準:保健所の基準は年々厳しくなっています。古い車両だと、今の基準では営業許可が取れない場合があります
  • 前オーナーの改造:商材が違えば使い勝手も別物です。結局レイアウト変更に追加費用がかかるケースをよく見ます

それでも僕は購入派です

僕は2014年の創業時に1.5トントラックを購入して、12年間同じ車で営業を続けています。改造も自由、月々の支払いに追われることもなく、長く乗るほど1日あたりのコストは下がっていく。「10年やる」と決めている人には、結局購入がいちばん安いというのが実感です。

ちなみに、車両選びの前に「何を売るか」が決まっていないと、車のサイズも設備も決められません。まだの人はキッチンカーの商材選びを先に読んでみてください。

リースの仕組みとメリット・デメリット

リースは「月額を払って借り続ける」方式です。キッチンカー仕様の車両リースだと月8万円前後、契約期間は18〜60カ月が一般的な相場です。

最大のメリットは初期費用。頭金ほぼゼロで始められるので、手元の現金を仕込みや運転資金に回せます。開業直後はとにかく現金が命なので、これは本当に大きい。売上が安定する前の数カ月を乗り切る保険になります。

一方で、契約前に必ず押さえてほしい注意点が2つあります。

  • 審査があります:開業前・開業直後は事業実績がないため、審査に時間がかかったり通らなかったりする場合があります。「必ず通る」ものではありません
  • 原則、中途解約できません:「半年やって合わなかったからやめる」ができない契約がほとんどで、途中でやめても残期間分の支払い義務が残ります

また、車検や定期点検が月額に含まれる整備込み(メンテナンス)プランを選べる会社もあります。キッチンカーは車が止まった瞬間に売上ゼロになる商売なので、整備をプロに丸投げできるのは実は大きな安心材料です。日々の手入れについてはキッチンカーの維持・メンテナンスにまとめています。

ベース車両に使えるカーリース各社

キッチンカー専門リースのほかに、一般のカーリースで軽トラ・軽バンを借りて架装するという方法もあります。代表的なサービスを紹介しますが、キッチンカーのベース車両(事業・営業用途)として使えるかは、契約前に必ず各社へ確認してください

ニコノリは月5,500円〜という業界最安級の水準から始められるカーリースで、契約満了後に車がもらえるプランがあるのが特徴です。全国対応なので、僕のように地方で開業する人にも使いやすいサービスです。

オリコで乗ーるは国産・輸入車あわせて300車種から選べる新車のサブスクで、月1万円台〜から新車に乗れます。「中古車の状態を見極める自信がない」という人にとって、新車リースは有力な選択肢になります。

リースナブルは月6,600円〜の低価格カーリース。人気車種に絞って在庫を持っているため納車が早く、開業日から逆算してスケジュールを組みたい人には嬉しいポイントです。

エンキロは「走った距離で支払う」新しいタイプのマイカーリースです。出店エリアが近場中心で走行距離が少ないキッチンカーの使い方とは相性が良く、遠征が少ない人ほど有利になります。

レンタルの使いどころ:単発イベントとテスト営業

レンタルの相場は1日3〜10万円。平日なら3〜5万円、イベントが集中する土日祝は7〜10万円が目安です。毎週末借りたら月に20万円を超えるので、常時営業には明らかに割高です。

じゃあ出番がないかというと、まったく逆。僕は開業前の人にこそレンタルを勧めています

  • 単発イベント出店:年に数回だけ出店したい人は、買うより借りるほうが圧倒的に安く済みます
  • 開業前のテスト営業:数百万円を払う前に、1日借りて実際に売ってみる。回転数・仕込み量・お客さんの反応——机上の計画とのズレが1日で分かります

土日祝に8万円払っても、それで「この商材で本当にいけるのか」が分かるなら安い投資です。僕が今から開業するなら、間違いなくこの順番でやります。

自動車ローンという選択肢

「購入したいけど一括はさすがに無理」という場合は自動車ローンです。ローンで購入すれば車は自分の資産になり、リースと違って走行距離の制限も返却もありません。ただし架装(厨房設備)部分はローンの対象外になる場合があるので、事前の確認が必要です。

過去の金融履歴などでローンに不安がある方には、げんき自動車の自社ローンという選択肢もあります。ローンに不安がある方専門で相談に乗ってくれる中古車販売店で、一般のローン審査が難しかった人の受け皿になっています(もちろん審査自体はあります)。

また、購入資金そのものを補助金で圧縮できる場合があります。岐阜県周辺の制度はキッチンカー開業に使える補助金・助成金まとめで解説しています。リースの月額が補助対象になる制度もあるので、契約前に一度チェックしてみてください。

診断:あなたはどれ向き?

ここまでの内容を、診断チャート風にまとめます。上から順に、自分に当てはまるものを探してみてください。

  • 10年続ける覚悟があり、資金にも余裕がある → 新車購入。長期では1日あたりコストが最安になります
  • 長く続けたいが、初期費用はできるだけ抑えたい → 中古購入(保健所基準の確認は必須)か自動車ローン
  • 手元資金を運転資金として残したい・毎月定額で管理したい → リース(中途解約不可は覚悟の上で)
  • まだ商売として成立するか確信がない → まずレンタルでテスト営業。話はそれからです
  • 年に数回のイベントだけ出たい → レンタル一択。買ってはいけません

💡 車両の前に、開業全体の設計図を1冊で

車をどう手に入れるかは、開業計画全体の一部でしかありません。費用・営業許可・メニュー設計まで体系的にまとまった開業本を1冊読んでおくと、リース会社の営業トークにも流されず、自分の軸で判断できるようになります。

PR→ Amazonで「キッチンカー開業」の本を探す ▶

よくある質問

Q. リースの審査は開業前でも通りますか?

A. 通る場合もありますが、事業実績がない分ハードルは上がります。事業計画書や自己資金の準備状況で結果が変わるので、1社で諦めず複数社に相談するのが現実的です。逆に「絶対に通る」と言い切る業者には注意してください。

Q. 中古キッチンカーはどこで探せばいいですか?

A. キッチンカー専門の販売サイト、製作会社の下取り車、フリマ・オークションサイトなどが主な入手先です。どこで買うにしても、出店予定地域の保健所の基準で営業許可が取れる仕様かどうかを購入前に確認するのが絶対条件です。

Q. レンタルしたキッチンカーの営業許可はどうなりますか?

A. 営業許可は車両単位で取得するものなので、多くのレンタル業者は許可取得済みの車両を貸し出しています。ただし許可には地域の範囲があるため、「許可付きか」「出店予定の地域で有効か」を借りる前に必ず確認してください。

Q. リースとローン、月々の負担はどちらが軽いですか?

A. 条件次第ですが、月額だけ見るとリースのほうが軽く見えるケースが多いです。ただしリースは満了時に車が手元に残らない契約もあり、総支払額ではローン購入が有利になることもあります。「月額の安さ」ではなく「契約期間の総額と、終わったときに車が残るか」で比べてください。

まとめ:迷ったら「どれだけ続けるか」で決める

最後にもう一度整理します。

  • 新車購入:150〜500万円。長期戦なら最強。僕はこれで12年やっています
  • 中古購入:150〜300万円。設備の劣化と保健所基準のチェックが命
  • リース:月8万円前後・18〜60カ月。手元資金を温存できるが中途解約不可
  • レンタル:1日3〜10万円。単発イベントと開業前のテスト営業に最適
  • 自動車ローン:車が資産として残る。架装部分の扱いは要確認

車両の入手方法は、開業費用全体のなかでいちばん大きな意思決定です。補助金も組み合わせながら、自分の計画に合った方法を選んでください。12年やってきた僕からのアドバイスはひとつだけ——「車で悩む前に、まず1日レンタルして売ってみる」。これがいちばん失敗しない順番です。

スポンサーリンク

FAVORITES

ぴえろの愛用品を見る

現場で実際に使っている道具・本・機材を紹介しています。

愛用品リストを見る