キッチンカー開業

キッチンカー初心者の疑問10選|キッチンカー歴8年が開業前の不安にすべて答えます

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こんにちは、たこ焼き屋「飛笑朗(ぴえろ)」の中の人です。

たこ焼き屋として12年、キッチンカーを始めて8年。岐阜県を拠点に、東海3県のイベントや祭りに1.5トントラックで出店し続けてきました。

「キッチンカーをやってみたいけど、わからないことだらけ」
そんな初心者の方からよく相談を受けます。今回は、開業前に必ずぶつかる10の疑問に、現場目線で本音でお答えします。

ネットで検索しても出てこない「実際どうなの?」という部分まで、できる限り正直に書きました。これから始める方の判断材料になれば嬉しいです。

💡 この記事でわかること

  • 開業資金・必要な資格・車両選び・出店場所など、初心者が最初にぶつかる10の疑問
  • キッチンカー歴8年・東海3県で出店する現役オーナーの一次情報
  • 保険・売上・1人営業の現実など、ネット記事では見えにくい本音

初心者の疑問①:開業資金は実際いくら必要?

最初に気になるのが、やっぱりお金の話ですよね。

キッチンカー開業にかかる費用は、ざっくり以下の内訳になります。

  • 車両購入費(中古軽トラ改造〜新車2トン):100万〜600万円
  • 厨房設備(コンロ・冷蔵庫・シンクなど):50万〜150万円
  • 営業許可・各種届出:3万〜10万円
  • 備品・食器・装飾:10万〜30万円
  • 当面の運転資金(3ヶ月分):50万〜100万円

私が始めた当初は、すべて込みで350万円ほどかかりました。後から「もう少し余裕を持っておけばよかった」と感じる場面が何度もあります。

開業資金は「車両費+運転資金3ヶ月分」を最低ラインに、できれば半年分の生活費を別で確保しておくと安心です。

資金を抑えるコツ

  • 中古車両をベースに自分で改装する
  • 中古厨房機器を業者から買う
  • いきなり大型車両を買わず、軽トラから始める

💡 開業資金の内訳をもっと詳しく知りたい方へ

車両費・厨房設備・営業許可・運転資金まで、各項目の実額と「ここで削れる/削れない」の判断基準を別記事でまとめています。

→ キッチンカー開業費用の完全ガイド ▶

初心者の疑問②:免許や資格は何が必要?

キッチンカー営業に必要な資格は、意外とシンプルです。

  • 食品衛生責任者(1日講習で取得・約1万円)
  • 営業許可(各都道府県の保健所で申請)
  • 普通自動車免許(軽トラ・1トン車なら普通免許でOK)

調理師免許は不要です。誰でも取れる「食品衛生責任者」の講習を1日受ければ、メイン資格はクリアできます。

ただし、車両サイズによっては中型・準中型免許が必要になります。1.5トン以上を運転する予定なら、免許の確認を最初にしておきましょう。

初心者の疑問③:車両はどう選べばいい?

これが一番悩むポイントだと思います。

選び方の軸は3つ。「提供メニュー」「営業エリア」「予算」です。

たこ焼きや揚げ物のように調理スペースが必要なら、最低でも軽トラ改造以上、できれば1トン〜1.5トン車。クレープやかき氷のような省スペースメニューなら軽バンでも十分です。

私が1.5トントラックを選んだ理由は、「立って調理できる高さ」と「複数メニュー対応の作業スペース」を確保するため。長時間の営業で腰を痛めないという観点でも、立ち作業できる車両は本当におすすめです。

車両タイプ別の特徴

  • 軽トラ・軽バン:取り回しが楽・燃費良し・調理スペース狭い
  • 1トン車:バランス型・小回り◯・収納力◯
  • 1.5〜2トン車:作業性◯・複数メニュー対応・狭い場所は厳しい

初心者の疑問④:メニューはどう決める?

「何を売るか」で売上は8割決まると言ってもいいくらい大事です。

メニュー選びの基準は4つ。

  1. 短時間で提供できる(5分以内が理想)
  2. 利益率が確保できる(原価率33%以下)
  3. 屋外でも美味しさが損なわれない
  4. 自分が「これは絶対美味しい」と自信を持てる

私がたこ焼きを選んだのは、子どもから大人まで愛され、屋外でも美味しさが安定し、調理オペレーションが組み立てやすかったからです。

逆に、複雑な調理を要する料理や、温度管理がシビアな料理は、キッチンカーには向きません。最初は「シンプルで強いメニュー1〜2品」に絞ることをおすすめします。

初心者の疑問⑤:営業許可はどこで取る?

営業許可は、車両を保管・営業する地域を管轄する保健所で申請します。

ここで初心者がつまずくのが、「許可は都道府県ごとに必要」という点。岐阜県で許可を取っても、愛知県で営業するには愛知県の許可が別途必要です。

東海3県をまたいで営業する私の場合、3県分の許可を取得しています。手数料はそれぞれ1〜2万円ほどかかりますが、これは必要経費です。

⚠️ 設備基準のチェックを忘れずに

申請前に、自分の車両が保健所の設備基準を満たしているか必ず確認してください。給排水タンクの容量(40L・80L・200Lのランクがある)、シンクの数、冷蔵設備の温度など、細かい基準があります。

申請の流れ

  1. 営業予定地域の保健所に事前相談
  2. 車両改装(基準を満たす設計で)
  3. 食品衛生責任者を確保
  4. 申請書類を提出・現地検査
  5. 許可証交付(約2〜3週間)

初心者の疑問⑥:出店場所はどうやって見つける?

これが本当に難しい。多くの初心者がここでつまずきます。

出店ルートは大きく3つあります。

  • イベント出店(祭り・フェスティバル・マルシェ)
  • 定期出店(オフィス街・商業施設・スーパー駐車場)
  • 自治体・企業からの依頼(地域行事・社員向け販売)

最初に狙うべきは「イベント出店」。主催者に直接連絡して、出店プロフィール(実績・写真・メニュー・価格)を送ります。

ただし、いきなり大きなイベントは難しいので、最初は小規模なマルシェや地域祭りから経験を積むのが現実的。私も最初の半年は、知人のツテで小さな会場に出させてもらいました。

一番の近道は「キッチンカー仲間からの紹介」

実はこれ、声を大にしてお伝えしたい。

経験上、新しい出店場所は「キッチンカー仲間からの声かけ」で広がることが圧倒的に多いんです。主催者が出店者を募集するとき、「信頼できる人」を仲間内で紹介し合う文化があります。だから出店先で出会った他のキッチンカーは、ライバルではなく仲間です。

私も始めた当初は、出店先に行ったらまず会場内のすべてのキッチンカーにあいさつ回りをして、名刺をお渡ししていました。「飛笑朗です、よろしくお願いします」と顔を覚えてもらう。これを続けていたら、半年後には「今度こんなイベントあるんだけど一緒にどう?」と声をかけてもらえるようになりました。

今でも、ぴえろの出店先の半分以上は仲間からの紹介がきっかけです。

💡 仲間づくりのポイント

  • 出店先では必ず周りのキッチンカーにあいさつする
  • 名刺は車内に常備しておく(10〜20枚は持ち歩く)
  • 商品を交換し合うなど、ちょっとした交流から始める
  • SNSでも繋がっておく(Instagramの相互フォローが効く)

「営業前にライバルチェック」ではなく「営業前に仲間に挨拶」。この意識の差が、長くキッチンカーを続けられるかどうかの分かれ目だと感じています。

💡 実際の出店現場の様子を見たい方へ

東海3県でぴえろが出店してきたイベント・祭り・地域行事のレポートをまとめています。雰囲気や売上の実感がつかめます。

→ たこ焼き出店の依頼ページ ▶

初心者の疑問⑦:1日の売上はどれくらい?

正直に言います。これは出店場所と天候で大きく変わります。

参考までに、私の経験上の目安をお伝えすると、

  • 小規模マルシェ(来場者500人):3〜8万円
  • 中規模イベント(来場者2,000人):10〜25万円
  • 大型祭り(来場者1万人以上):30〜80万円
  • オフィス街ランチ営業:3〜6万円

ただしこれはあくまで「売上」。ここから食材費・人件費・出店料・燃料費が引かれます。出店料がイベント売上の20〜30%という会場も珍しくありません。

「売上が大きい=利益が大きい」とは限らないので、出店料の比率は必ず事前に確認してください。

初心者の疑問⑧:1人で営業できる?

メニューと出店規模次第ですが、結論「可能」です。

実際、私も1人営業の日が多くあります。ただし1人営業を成立させるには、いくつか条件があります。

  • メニュー数を絞る(できれば2〜3種類)
  • 仕込みを徹底し、当日の作業を最小化する
  • ピーク時の行列対応を諦める覚悟を持つ
  • レジ・調理・接客を1人で回せる動線設計

逆に、複数メニュー・大規模イベントの場合は、最低2人体制が現実的です。1人で無理をすると、提供スピードが落ちてお客様を待たせ、リピーターを失う原因になります。

「いつ1人、いつ2人以上にするか」の判断基準を持っておくと、人件費のコントロールがしやすくなります。

初心者の疑問⑨:保険はどこまで入るべき?

意外と見落としがちですが、保険は超重要です。

最低限入っておくべき保険は4つ。

  1. 自動車保険(対人・対物・車両)
  2. PL保険(食中毒・異物混入時の賠償責任)
  3. 施設賠償責任保険(出店中の事故・怪我)
  4. 火災保険(車両火災・盗難)

特にPL保険は必須。万が一お客様に食中毒を起こしてしまった場合、賠償額が数百万〜数千万円に及ぶことがあります。月数千円の掛け金で、一生を守ってくれる保険です。

イベント主催者によっては「賠償責任保険加入証明書の提出」を求めるところもあるので、開業時には必ず加入しておきましょう。

💡 キッチンカー専用の自動車保険を比較したい方へ

キッチンカーは「事業用」扱いになるため、通常の自家用車保険ではカバーできない場合があります。事業用車両に対応した自動車保険を一括見積もりで比較できます。

💡 保険の組み合わせに迷ったらFPに無料相談

PL保険・自動車保険・火災保険・所得補償まで、自営業者に必要な保険の組み合わせはケースバイケース。ファイナンシャルプランナーに無料相談して、全体設計を整えるのが近道です。

初心者の疑問⑩:未経験でも本当にできる?

これ、相談で一番多い質問です。

結論からいうと、「できます。ただし覚悟は必要」です。

私自身、たこ焼き屋としての経験はありましたが、キッチンカーという業態は完全に初めてからのスタートでした。それでも8年続けてこられたのは、

  • 始める前に1年かけて既にキッチンカーをやってる方に相談し、しっかり準備をした
  • 最初の1年は赤字でも続ける覚悟を持った
  • 失敗を細かく記録し、毎月改善した

この3つを徹底したからだと思います。

「未経験だからできない」ではなく、「未経験だからこそ、丁寧に準備する」。この姿勢があれば、誰でもキッチンカー営業はスタートできます。

ただし、楽な仕事ではありません。体力勝負・天候依存・自営業の不安定さ、すべて引き受ける覚悟は必要です。

まとめ:疑問は解消しても、最後は「やってみる勇気」

ここまで10個の疑問にお答えしてきました。

開業前は、不安や疑問が次々と湧いてくると思います。それは当然のこと。私自身、始める前は何度も「本当にやれるんだろうか」と眠れない夜を過ごしました。

でも、ある程度の知識と準備が整ったら、最後は「やってみる」しかありません。動きながら学ぶことのほうが、机上で悩んでいるより何倍も多いです。

これからキッチンカーを始める方が、一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。困ったら、いつでもInstagram(@piero.gifu)からメッセージください。

キッチンカー開業に役立つ書籍

開業前にじっくり読んでおきたい書籍は、検索結果から新刊順・口コミ順で探すのが早道です。

💡 Amazonで開業本を探したい方へ

Amazonで読みたい方は、「キッチンカー 開業」の検索結果を見るとオーナー経験談から経営本まで並びます。「移動販売」軸で探すなら「移動販売 始め方」の検索結果もおすすめです。

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著者:飛笑朗(ぴえろ)/たこ焼き屋歴12年・キッチンカー歴8年/岐阜県を拠点に東海3県で出店中/Instagram: @piero.gifu

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