キッチンカー開業

キッチンカーの原価率を30%に抑える計算方法【Excel配布】

/ 更新 2026.10.16

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます

※原価率の目安(約35%)は2026年10月時点の飛笑朗(個人事業主)の計算です。仕入価格は地域や時期で変動します。

「飲食店の原価率は30%が黄金比」——よく聞く言葉です。でもキッチンカーは店舗飲食と固定費構造がまったく違うので、同じ30%でも意味が変わります。この記事では、岐阜県でたこ焼きキッチンカー「飛笑朗(ぴえろ)」を運営する私が、実際に使っているキッチンカー 原価率の計算方法と、Excelテンプレートの使い方を公開します。飲食店 原価率 計算で迷っている方の助けになれば嬉しいです。

1. キッチンカーで原価率30%を狙う本当の理由

店舗飲食との固定費の違い

実店舗の飲食は家賃・人件費・水光熱費が固定費の大半を占めますが、キッチンカーは「出店料」と「ガソリン・プロパン代」が変動費としてのしかかります。1日の出店料が5,000〜30,000円と幅があるので、原価率だけ見ても利益は読めません。

まずは、自分のメニューを1つ計算してみてください。

無料版Excelは、3メニュー分の原価・原価率・粗利を計算できます。材料の購入単価・購入量・1食あたりの使用量・販売価格を入力し、包材の費用も加えて確認できます。

「原価計算」「包材・その他」「使い方」の全3シート。たこ焼き・唐揚げの記入例は架空の数値なので、自分の仕入れ価格と使用量に置き換えてください。

まずは1食あたりの数字を確認したい方に。仕込み量や出店ごとの損益までまとめたい方には、後半で有料版との違いを紹介しています。

無料版Excelをダウンロードする(.xlsx) →

※粗利・利益は、入力した費用に基づく参考額です。出店料など未入力の費用は含まれず、実際の手残りを保証するものではありません。

イベント出店料・ガソリン代を含めた実質利益の考え方

実際に飛笑朗で計算するとき、私は「1出店あたり粗利益」を必ず出します。式はシンプルです。

1出店あたり粗利益 = 売上 −(原価+出店料+ガソリン代+プロパン代)

原価率30%でも、出店料が高すぎると赤字になる出店は普通にあります。キッチンカー 利益は、原価率と出店コストをセットで考えるのがコツです。

2. 原価計算の基本:「1食あたり」を分解する

主原料/副原料/調味料/包材の4分類

飛笑朗の原価計算では、1食を必ず4つに分解します。

分類例(たこ焼き6個入りの場合)
主原料タコ
副原料小麦粉、卵、天かす、紅生姜、だし
調味料ソース、マヨネーズ
包材舟皿、爪楊枝、おしぼり、レジ袋

この4分類に分けると、「どこを下げれば利益が出るか」が一目で分かるので、原価改善の打ち手が選びやすくなります。

ロス率と歩留まりの計上ルール

仕入れた量が、そのまま全部商品に使えるとは限りません。仕入れた量のうち実際に使える割合を「歩留まり(ぶどまり)」と言います。たとえば1kg買って使えるのが900gなら、歩留まりは90%です。

  • 冷凍のタコを自分で解凍・カットする場合:解凍で出る水や、切った端が使えない分だけ量が減ります
  • 野菜を使う場合:外の葉や芯など、捨てる部分が出ます
  • 生地:作った生地が余って捨てる分も、ロスになります

飛笑朗では、タコはカット済みのものを仕入れているので、解凍やカットのロスはほとんどありません。手間とロスをお金で買っている形です。自分で解凍・カットする場合は、捨てる分も入れて計算してください。

原価表に「ロス込み」で入れておかないと、月末に「思ったより利益が出てない」と必ずなります。

3. 飛笑朗のたこ焼きの原価【6個入り600円の場合】

6個入り600円のたこ焼きの原価の考え方

飛笑朗の主力商品「極たこ焼」は、6個入り600円で販売しています。原価はだいたい35%で計算しています。仕入れ値が上がっているので、この記事のタイトルにある30%より少し高めです。計算式にすると、次のとおりです。

項目計算式金額の目安
販売価格(1舟6個入り)-600円
原価率-約35%
1舟の原価600円 × 0.35約210円
1個あたりの原価210円 ÷ 6個約35円
1舟の粗利600円 − 210円約390円

この原価には、タコ・生地・具・ソース・マヨネーズに加えて、舟皿・つまようじ・袋などの包材まで入れています。包材を入れ忘れると、原価率を低く見積もってしまうので注意してください。内訳は仕入れ値と時期で変わるので、無料のExcelに自分の仕入れ値を入れて計算してみてください。

値段を上げると原価率はどう変わるか

最近は原価や仕入れ値が上がっていて、6個入りを650〜700円で売っているキッチンカーも多いです。1舟の原価が同じ約210円のままなら、値段ごとの原価率はこうなります。

  • 600円:210円 ÷ 600円 = 約35%
  • 650円:210円 ÷ 650円 = 約32.3%
  • 700円:210円 ÷ 700円 = 約30%

700円にすると、ちょうど原価率30%に戻ります。逆に、仕入れ値がさらに上がって1舟の原価が240円になったのに600円のままだと、原価率は40%まで上がります。原価率は「原価 ÷ 販売価格」なので、仕入れ値が変わったら、まず1舟の原価を計算し直すのが先です。

タコの切り方と粉の配合を見直して原価率を整えた話

原料が値上がりしたとき、飛笑朗で一番効いたのはタコのカットサイズと粉の配合の見直しでした。タコは1個あたりの使用量がそのまま原価に出るので、切り方を少し変えるだけで原価率が動きます。粉は配合を自分で決めているので、だしの量と水の倍率を調整して、1食あたりの粉代を下げられました。

原価を下げるときも、お客様が食べたときの満足感は落とさない。数字だけで決めずに味とボリュームのバランスを見ることが、誠実なものづくりとして大事にしているところです。

4. たこ焼き専業の固定費・変動費もセットで管理する

たこ焼きは1品で勝負する分、原価率以外の数字を握れているかが利益を左右します。飛笑朗で月次管理している項目はこちらです。

  • 出店料(イベントごとに記録)
  • 燃料費(ガソリン+プロパン)
  • 駐車場・車両保険・PL保険
  • 容器・包材の在庫減耗
  • 仕込み時間(自分の時給換算)

特に仕込み時間の時給換算は、見落としがちですが大事です。「8時間仕込んで4時間販売、売上3万円」と「2時間仕込みで6時間販売、売上3万円」では、後者の方が圧倒的に利益が高い計算になります。

5. 原価計算Excelの使い方

無料版のダウンロードと入力箇所

無料版は、この記事の前半にある「無料版Excelをダウンロードする」から直接ダウンロードできます。原価計算と包材・その他の計算用2シートに、使い方を加えた全3シートです。

  1. 「原価計算」:メニュー名、材料名、購入単価、購入量、1食あたりの使用量、販売価格を入力
  2. 「包材・その他」:容器、袋、箸などの単価と使用数を入力
  3. 1食あたりの原価、原価率、粗利を確認

黄色のセルが入力欄で、灰色のセルには計算式が入っています。購入量と使用量の単位を揃え、サンプル値は自分の数字に置き換えてください。

対応するメニュー数

無料版・有料版ともに3メニュー分の入力枠があり、各メニューの材料は10行まで入力できます。トッピングや限定メニューを試算したいときは、空いているメニュー枠に入れて比べてください。

出店ごとの損益や、仕込み量もまとめたい方へ

有料版は全7シート・980円。無料版の原価・原価率・粗利・包材の計算に加えて、出店前の準備と出店後の振り返りを1冊にまとめたい方に向けたExcelです。

  • 仕込み量:販売予定に合わせて必要量を計算
  • 出店損益:出店料の固定・歩合・併用に対応
  • 月次まとめ:出店ごとの実績を手入力して集計
  • 価格シミュレーション:販売価格を変えた場合の数字を比較

メニューの原価を確認するところから始めるなら無料版、仕込みや出店単位・月単位の数字まで整理したいなら有料版、という選び方で大丈夫です。使い方の解説と詳細はnoteにまとめています。

※粗利・利益は、入力した費用に基づく参考額です。未入力の費用や実際の売上・ロスの違いは反映されないため、実際の手残りを保証するものではありません。

有料版の内容と使い方をnoteで見る(980円) →

📚 まとめて読むなら → キッチンカー開業セット(有料note5本・単品合計7,920円→5,980円)

6. 原価率を下げる5つの実践テクニック

仕入先の二重化と相見積もり

タコ・小麦粉・ソースなど主要原料は必ず2社以上から見積もりを取り、四半期ごとに比較。1社依存だと値上げ要請を断れません。

副原料の共通化でロスを潰す

天かすや紅しょうがなどの副原料は、ほかのメニューでも使える組み立てにしておくと、余った分を別の商品で使い切れます。

季節仕入れと冷凍活用

タコは漁の時期に多めに仕入れて急速冷凍。年間を通して仕入価格を平準化できます。

容器・包材のまとめ買い

舟皿・割り箸は1ケース単位でまとめ買いすると単価が15〜20%下がります。

月1の数字レビューを習慣化

毎月1日に前月の原価率と粗利益を見直し。数字を見る習慣が利益を生みます。

💡 この記事で紹介したアイテム/サービス

7. 【まとめ】数字を毎月見る習慣が利益を生む

キッチンカー 原価率は、計算式そのものより「毎月数字を見る習慣」を作れるかで結果が変わります。飛笑朗も最初の半年は感覚で売っていましたが、Excel管理に切り替えてから粗利益が月3万円改善しました。地域とのつながりを大切にしながらも、足元の数字をしっかり握ることが、長く続けるための土台です。

関連記事

飛笑朗(ぴえろ)へのご相談・お問い合わせ

岐阜県を拠点に、たこ焼きキッチンカー「飛笑朗(ぴえろ)」を運営している個人事業主の飛笑朗です。

  • キッチンカー開業のご相談
  • イベント出店のご依頼

原価計算Excel(無料版)は記事内からダウンロードできます。お気軽にお問い合わせください。皆さまの一歩を、笑顔と感謝でお手伝いします。

👉 お問い合わせはこちら

スポンサーリンク

FAVORITES

ぴえろの愛用品を見る

現場で実際に使っている道具・本・機材を紹介しています。

愛用品リストを見る