まいどー!現役キッチンカーオーナーのぴえろです🤡
先に結論からお伝えします。三重県でキッチンカーの営業許可を取るには、営業車を普段保管している場所を管轄する保健所に申請します。そして令和8年6月1日からは制度が変わり、「四日市市保健所」か「四日市市以外を管轄する三重県の保健所」のどちらか一方の許可があれば、三重県内全域で営業できるようになりました。
僕(飛笑朗)は愛知・岐阜・三重すべての営業許可を実際に取得して、2018年から東海3県でキッチンカーを営業しています。たこ焼き屋としては2014年から12年やってきました。そして実は三重は、僕が3県のなかで唯一「不備で出直し」になった県でもあります。この記事では、三重県での申請窓口・必要書類・手数料の基本と、その失敗談を包み隠さずお話しします。
この記事でわかること:
- 三重県の営業許可はどこの保健所が窓口か
- 1つの許可で三重県内全域を営業できる新制度(令和8年6月〜)
- 必要書類と手数料(公式ページで確認済みの金額)
- 僕が三重の保健所で「出直し」になった失敗談と、その教訓
なお、保健所申請の流れそのもの(全国共通の基本)は親記事のキッチンカーの営業許可の取り方|保健所申請の流れと必要書類で詳しく解説しています。この記事は「三重県ならでは」の部分に絞ってお届けします。
三重県の営業許可の仕組み|管轄はどこ?
三重県でキッチンカー(自動車による食品営業)の許可を申請する窓口は、営業車を通常保管している場所を管轄する保健所です。「よく出店する場所」ではなく「車を停めている場所」が基準になる点に注意してください。
三重県内の保健所は、大きく分けて2系統あります。
- 三重県の保健所(桑名・鈴鹿・津・松阪・伊勢など各地域の保健所)
- 四日市市保健所(四日市市は独自の保健所を持っています)
令和8年6月からは「どちらか一方」の許可で県内全域OK
これは隣の岐阜県が先行して導入していた仕組み(岐阜県立保健所または岐阜市保健所のどちらかの許可で県内全域OK)と同じ流れです。キッチンカーのように移動して営業する業態にとっては、本当にありがたい制度変更です。
ちなみに僕は拠点が岐阜県なので、岐阜から一番近い桑名保健所で申請しました。1つの許可で県内全域を営業できるからこそ、「自分にとって行きやすい保健所はどこか」も現実的なポイントになります。なお、車両の保管場所が三重県外にある場合にどの保健所へ申請すべきかは公式ページに明記がないため、僕のように県外拠点の方は、最初の電話相談で申請先ごと確認してください。
ただし、この「全域OK」はあくまで三重県内での話です。愛知県や岐阜県で出店する場合は、それぞれの県で別途許可が必要になります(詳しくは後述のFAQで)。
自分の管轄保健所の調べ方と、事前相談で聞くこと
自分の管轄がどこかは、「車両の保管場所の住所+保健所」で検索するか、三重県の公式ページから保健所一覧をたどれば確認できます。管轄がわかったら、書類を作り始める前にまず電話で事前相談を。このとき聞いておくと後がラクな項目はこの5つです。
- 販売したいメニューを伝えて、必要な許可の種類を確認(飲食店営業でいけるか)
- そのメニューに必要な給水・排水タンクの容量
- 仕込み場所が必要かどうか(車内調理で完結できるか)
- 申請書の様式の入手方法と記入時の注意点
- 手数料の正確な金額と収入証紙の購入場所
電話1本で30分もかかりません。この確認をサボると、後述する僕の失敗のように、せっかく保健所まで車を走らせたのに「基準に合いません」と出直しになる羽目になります。
申請の流れ|三重県で特有のポイント
申請の大きな流れは全国共通で、「事前相談 → 書類準備 → 申請 → 実車検査 → 許可証交付」の5ステップです。ここでは三重県で申請するときに押さえておきたい点に絞ります。
実車検査から交付までの日数
三重県の公式案内では、検査に合格してから許可証の交付まで2週間程度かかるとされています。書類準備や事前相談の期間も含めると、出店予定日から逆算して1〜2ヶ月以上の余裕を持って動き始めるのがおすすめです。
僕がおすすめする逆算スケジュールはこんなイメージです。
- 営業開始2ヶ月前:保健所へ電話で事前相談。食品衛生責任者の講習が未受講なら、この時点で予約(講習は数週間先まで埋まっていることがあります)
- 1.5ヶ月前:図面の作成、タンク・設備の準備
- 1ヶ月前:申請書を提出し、車両を持ち込んで実車検査
- 2週間前:交付待ち。この間に出店場所の確保や備品の最終準備
- 営業開始!
給水タンクの容量で営業できる範囲が決まる
三重県では、飲食店営業の場合、調理の品目数に応じて必要なタンク容量が変わります。区分はおおむね40Lから200L以上まであり、タンクが大きいほど提供できるメニューの幅が広がります。
必要書類と手数料
三重県公式ページに記載されている必要書類は次のとおりです(2026年7月時点で確認)。
三重県の申請に必要なもの:
- 営業許可申請書
- 車両の平面図・側面図
- 食品衛生責任者の資格を証明するもの
- 車検証
- 手数料相当の収入証紙
手数料は飲食店営業で18,000円(三重県公式ページ記載・2026年7月確認時点)。三重県は収入証紙で納める方式なので、窓口に行く前に購入場所を確認しておくとスムーズです。金額は業種や改定で変わる可能性があるため、申請時に管轄保健所で最新額を確認してください。
ちなみに、他のサイトで「水質検査成績書が必要」と書かれていることがありますが、タンクに入れるのが水道水なら水質検査の書類は不要です。僕は愛知・岐阜・三重のどの申請でも求められませんでした(井戸水など特殊な水源を使う場合のみ保健所に確認してください)。
最新の様式や詳細は、三重県の公式ページ(自動車による食品営業|三重県)で確認できます。
許可が取れたら、次は開業届や帳簿の準備です。僕は開業初日から帳簿をつけ始めることを強くおすすめしています(あとからまとめて入力すると本当に大変です)。
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【体験談】僕は三重の保健所で「出直し」になりました
ここからは僕の失敗談です。すでに別の管轄で営業許可を持っていた僕は、営業エリアを三重に広げるため、拠点の岐阜から一番近い桑名保健所へ、片道1時間以上かけてキッチンカーを運転して申請に行きました。
事前にしっかり確認したつもりでした。でも結果は——不備を指摘され、許可は下りず、そのまま帰宅。後日あらためて出直して、無事に三重の営業許可を取得できましたが、往復2時間以上と丸1日をムダにしました。
敗因は「前の管轄と同じ基準だろう」という思い込み
すでにどこかで許可を持っていると、「一度検査に通った車両なんだから大丈夫」と思ってしまうんです。でも管轄が変われば基準も運用も変わります。同じ東海エリアでも、見られるポイントは保健所ごとに違いました。

あわせて、3県分の許可を運用してみて感じた実務のコツを2つ紹介します。
① 許可証のコピーはすぐ出せるようにしておく
イベントの出店申込では、主催者から営業許可証のコピー提出を求められるのがほぼお約束です。3県分の許可を持っていると「どの管轄の許可証を出すべきか」を毎回確認することになるので、僕はスマホに全許可証の画像を入れて、すぐ提出できるようにしています。
② 更新時期はカレンダー登録が必須
営業許可には有効期限があります。複数の管轄で許可を持つと更新時期がバラバラになるので、取得したらその場でスマホのカレンダーに更新時期を登録するのがおすすめです。うっかり切らすと、そのエリアの出店予定が全部飛びます。
よくある質問(FAQ)
Q. 三重県の許可で、四日市市内でも営業できますか?
A. できます。令和8年6月1日からは、四日市市保健所または四日市市以外の保健所のどちらか一方の許可があれば、三重県内全域(四日市市を含む)で営業可能です。
Q. 三重県の許可で、愛知県や岐阜県でも営業できますか?
A. できません。営業許可は都道府県(および独自保健所を持つ市)ごとに必要です。愛知で出店するなら愛知県の営業許可、岐阜なら岐阜県の営業許可を別途取得してください。
Q. 申請から許可取得まで何日かかりますか?
A. 三重県の案内では、検査合格後、許可証交付まで2週間程度とされています。事前相談・書類準備・食品衛生責任者講習の期間も含めると、1〜2ヶ月以上の余裕を持つのが現実的です。
Q. 自宅のキッチンで仕込みをしてもいいですか?
A. 基本的に自宅での仕込みは認められません。仕込みが必要なメニューは、営業許可のある仕込み場所を確保するのが原則です。ただしタンク容量などの条件を満たせば車内での仕込みが認められる場合もあるため、メニューを伝えたうえで管轄保健所に確認してください。
Q. 許可に有効期限はありますか?
A. あります。営業許可は一度取ったら一生ものではなく、有効期限が許可証に記載されています。期限が切れるとそのエリアで営業できなくなるので、取得したらすぐスマホのカレンダーに更新時期を登録しておきましょう。更新の手続き・時期の詳細は管轄保健所で確認してください。
まとめ|三重は「1許可で県内全域」になって取りやすくなった
・令和8年6月からはどちらか一方の許可で三重県内全域の営業がOK
・手数料は飲食店営業で18,000円(収入証紙・申請時に要最新確認)
・タンク容量は車両改造の前に保健所へ相談
制度の最終確認は、必ず管轄の保健所と三重県公式ページで行ってください。
あわせて読みたい
→ キッチンカーの営業許可の取り方|保健所申請の流れと必要書類(営業許可の全体の流れはこちら)
→ キッチンカー開業に必要な手続き一覧【開業届・保険・許可の全体像】
→ キッチンカーの保険完全ガイド|必要な6種類と費用目安(許可とセットで検討したいPL保険)
