キッチンカー開業

キッチンカーの保険完全ガイド|必要な6種類と費用目安を現役オーナーが解説

更新 2026.07.15

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます

まいどー!現役キッチンカーオーナーのぴえろです🤡

キッチンカー開業を考えているとき、「保険って何に入ればいいの?」という疑問を持つ方は多いです。実はキッチンカーオーナーが検討すべき保険は6種類あり、どれかひとつでも欠けると大きなリスクを抱えることになります。特にPL保険(食品賠償責任保険)は、イベント出店では「加入していること」が出店条件になっていることが多く、入っていないとそもそも応募できない現場もあります。

たこ焼き屋歴12年・キッチンカー歴8年のぴえろが、開業前後に調べて実際に加入した保険を、入り方・費用目安・もしもの時の初動までわかりやすく解説します。

この記事でわかること:

  • キッチンカーオーナーに必要な保険の種類と優先順位
  • 自動車保険は「自家用のまま」が一番危ない理由と、業務使用での加入方法
  • PL保険(食品賠償責任保険)の入り方|3つのルート
  • 施設賠償責任保険・生命保険・がん保険の考え方
  • もしもの時(食中毒疑い・事故)の初動対応
Contents
  1. キッチンカーオーナーに必要な保険【一覧表】
  2. ① キッチンカーの自動車保険【業務使用で加入】
  3. ② PL保険(食品賠償責任保険)【食中毒・異物混入リスクへの備え】
  4. ③ 生命保険・就業不能保険【個人事業主こそ必須】
  5. ④ がん保険【個人事業主こそ早めの加入を】
  6. ⑤ 保険料は経費計上できる
  7. もしもの時の初動|食中毒疑い・事故が起きたら
  8. よくある質問(FAQ)
  9. まとめ:キッチンカー開業前に保険を整えよう

キッチンカーオーナーに必要な保険【一覧表】

保険の種類必要度目安費用備考
自動車保険(業務使用)★★★ 必須年6〜12万円程度(自賠責込み)キッチンカーは白ナンバーのまま「業務使用」で契約
PL保険(食品賠償責任保険)★★★ 必須年数千円〜3万円程度(売上規模に比例)食中毒・異物混入対策。イベント出店の条件になることが多い
施設賠償責任保険★★☆ できれば要見積もり(PL保険とセット加入できる場合あり)のぼり転倒・油はねなど営業中の設備トラブル
生命保険・就業不能保険★★☆ 強く推奨月5,000〜2万円程度個人事業主は傷病手当なし
がん保険★★☆ 推奨月3,000〜1万円程度個人事業主は長期休業リスク大
火災保険(店舗・倉庫がある場合)★☆☆ 必要に応じて年1〜3万円程度自宅兼倉庫なら既存保険確認

6つ全部にフル装備で入る必要はありません。ただ、上の2つ(自動車保険とPL保険)だけは、営業を始める前に必ず手を打っておいてください。なお、保険は会社・商品ごとに中身が全然違うので、補償内容と保険料は必ず各社の約款・見積もりで確認してください。この記事は「どんな種類があるか」をつかむための地図として使ってもらえたら嬉しいです。

① キッチンカーの自動車保険【業務使用で加入】

キッチンカーは白ナンバーのままで営業できる

まず前提として、キッチンカーに黒ナンバーは原則として必要ありません

よく「キッチンカー=黒ナンバー必須」と書かれているサイトもありますが、これは誤りです。黒ナンバー(貨物軽自動車運送事業用)が必要になるのは、有償で他人の荷物を運送する事業を行う場合に限られます。

ナンバー区分用途キッチンカーは?
白ナンバー(自家用軽ナンバー含む)自家用車・商用車(営業車・キッチンカー・消防車・救急車など)✅ これでOK
黒ナンバー軽貨物運送事業(有償で他人の荷物を運ぶ)❌ 原則不要
緑ナンバー一般貨物自動車運送事業・旅客運送業(バス・タクシー等)❌ 不要

キッチンカーは「自社商品を車内で調理・販売する」活動であって、貨物運送業ではありません。ナンバープレートは取得時のまま(白ナンバー)で営業可能です。

一般の自家用契約ではなく「業務使用」で契約する理由

ナンバーは変わらなくても、任意保険は「業務使用」として契約する必要があります

多くの自動車保険には「使用目的」という区分があり、

  • 日常・レジャー使用
  • 通勤・通学使用
  • 業務使用

の3つから選びます。キッチンカーとして車を営業利用する場合は「業務使用」での契約が必要です。使用目的を偽ると、万が一の事故時に保険金が支払われない可能性があります。

「自家用のまま」がいちばん危ない|開業時に告知すべきこと

キッチンカーは、キッチン設備を積むために構造変更をして8ナンバー(特種用途自動車)になっていたり、貨物登録のままだったりと、車両の状態がさまざまです。ここで大事なのは、今の車両の状態と「営業に使うこと」を保険会社に正しく伝える(告知する)ことです。

  • 中古で買った車を改造した場合、構造変更後の車検証の内容で契約し直す
  • 使用目的は「日常・レジャー」ではなく業務使用として申告する
  • フライヤーや発電機など高額な積載設備の扱い(車両保険の対象になるか)を確認する

告知内容が実態と違うと、いざという時に保険金が支払われないおそれがあります。「自家用の保険のまま営業していた」は本当によく聞く話なので、契約中の保険会社に電話一本入れて確認しておきましょう。日頃の車両点検とセットで考えたい人は、キッチンカーの車両管理の記事もどうぞ。

キッチンカーの自動車保険の費用目安

保険の内容費用目安
自賠責保険(法定)年約1.3〜1.5万円
任意保険(業務使用・対人対物車両等)年5〜10万円程度
合計目安年6〜12万円程度

自家用(日常・レジャー使用)と比べると保険料はやや高くなります。車両の登録形態や等級、車両保険の有無で幅が大きいので、正確な金額は必ず見積もりで確認してください。開業費用の見積もりにも必ず含めておきましょう。

⚠️ ぴえろ注意点:開業にあたって自動車保険に加入する際は、保険会社に「キッチンカーとして業務使用する」と必ず伝えてください。使用目的の申告漏れで無保険状態(実質補償なし)になるケースが一番怖いです。また、キッチンカーが入れる自動車保険はそもそも少ないです。断られることもあるので、キッチンカーの取り扱い実績がある保険屋さんに相談するのが早道です。

【補足】ケータリング配送を兼業する場合は黒ナンバーが必要

以下のような営業形態を兼ねる場合は、その車両については別途黒ナンバーが必要になります。

  • オフィスや個人宅に有償でお弁当を配達する
  • イベント先に有償で食事を運び込む(単独の運送契約)
  • 宅配・デリバリー業務を兼業する

「キッチンカーで現地調理して販売」が本業であれば、黒ナンバーは不要です。判断に迷う場合は管轄の運輸支局または保健所にご相談ください。

黒ナンバーの自動車保険|配送業を兼業する方向け

有償で荷物を配送する事業(ケータリング配送・デリバリー兼業など)を行う方は黒ナンバー登録と事業用自動車保険が必要です。該当する方はこちらから比較できます。

黒ナンバーの自動車保険
黒ナンバーの自動車保険
黒ナンバーの自動車保険



② PL保険(食品賠償責任保険)【食中毒・異物混入リスクへの備え】

キッチンカーで食品を販売する以上、食中毒・異物混入・アレルギー対応ミスなどのリスクは常にあります。万が一お客さんに健康被害が出た場合、損害賠償請求を受ける可能性があります。飲食を売る商売なら、PL保険(生産物賠償責任保険)はもう商売道具の一部だと思っています。

PL保険(食品賠償責任保険)でカバーできること

  • 🦠 食中毒:提供した食品が原因でお客さんが体調を崩した場合
  • 🔩 異物混入:食品に異物が混入してお客さんがケガをした場合
  • ⚠️ アレルギー表示ミス:アレルギー食材の表示・説明を誤った場合
  • 🏥 治療費・慰謝料:被害者への損害賠償金

PL保険の入り方|3つのルート

主な入り方は3つあります。

  • 食品衛生協会経由:営業許可を取る時に保健所や食品衛生協会で案内されることが多いルート。飲食店向けの共済・団体制度があります
  • 商工会議所・商工会などの団体制度:会員向けの団体契約で入れる場合があります。食品産業センターの食品賠償責任保険や、全国移動販売協会の会員向け保険もこの仲間です
  • 保険会社・代理店で個別に:損保各社の「飲食業総合保険」など。ぴえろはこのルートで、担当の保険屋さんを通して加入しています

保険料は年間売上に比例して、数千円〜3万円程度が目安です(ぴえろの実感値)。この金額で賠償リスクに備えられるので、必ず加入しておきましょう。

⚠️ ぴえろ注意点:実店舗をやっていて店舗のPL保険に入っている人も要注意。キッチンカーは店舗とは保険の扱いが少し違い、店舗の保険だけではイベント出店時に適用されない可能性があります。ぴえろも担当の保険屋さんに確認しました。兼業の人は契約中の保険会社に「キッチンカーの営業もカバーされるか」を必ず確認してください。

イベント出店では「加入していること」が条件になる

イベント出店ではPL保険の加入が出店条件になっていることが多いです。応募時に加入証明の写しを求められたり、「対人◯円以上の補償」と水準を指定されたりするケースもあります。

選ぶ時の考え方はシンプルで、「安さ」よりも「出たい現場の出店条件を満たせるか」を先に見ることです。せっかく入ったのに補償上限が足りなくてイベントに応募できない、では本末転倒。出たいイベントの募集要項を先に確認して、そこから逆算するのがぴえろのおすすめです。出店条件まわりの話はイベント出店の記事で詳しく書いています。営業許可をこれから取る人は、営業許可の記事とあわせて、許可申請のタイミングでPL保険も一緒に検討すると二度手間になりません。

施設賠償責任保険もあわせて検討【のぼり転倒・油はね対策】

PL保険が「提供した食べ物」への備えなのに対して、営業中の設備が原因のケガ・物損に備えるのが施設賠償責任保険です。

  • 🚩 強風でのぼりや看板が倒れてお客さんがケガをした
  • 🔥 調理中の油がはねて通行人の服を汚した・やけどさせた
  • ⛺ テントや机が倒れて隣の出店者の備品を壊した

食べ物そのもの以外のトラブルはPL保険では対象外になることがあるため、必要度は「できれば」ですが、屋外イベント中心で営業するなら検討する価値は大きいです。PL保険とセットや特約で加入できる場合も多いので、PL保険の見積もりを取るときに一緒に確認するのが効率的です。

③ 生命保険・就業不能保険【個人事業主こそ必須】

会社員は病気・ケガで働けなくなった場合に傷病手当金(給与の2/3・最大1年6ヶ月)が受け取れます。しかし個人事業主にはそれがありません

個人事業主が直面するリスク

リスク会社員個人事業主(キッチンカー)
病気・ケガで休業傷病手当金あり収入ゼロ(保険なしの場合)
入院・手術健康保険+有給休暇国民健康保険のみ(有給なし)
死亡・高度障害遺族厚生年金あり遺族基礎年金のみ(厚生年金なし)
老後の年金厚生年金+国民年金国民年金のみ(月約6〜7万円)

個人事業主は会社員と比べて公的保障が薄いため、民間保険で自分を守る必要があります。

キッチンカーオーナーが検討すべき保険

  • 💼 就業不能保険:病気・ケガで働けない期間の収入を補填(月5万〜20万円程度)
  • 🏥 入院給付保険:入院・手術時の医療費をカバー
  • 🌟 死亡保険(定期・終身):家族がいる方は必須
  • 🩺 がん保険:治療の長期化・収入途絶に備える

必要な補償額は家族構成・貯蓄・固定費で人によって全然違います。ここは保険単体で考えるより、生活防衛資金(何ヶ月分の生活費を現金で持つか)とセットで設計するのが合理的です。「保険で備える部分」と「貯蓄で備える部分」を切り分けて考えましょう。ぴえろも開業してから家計の設計を見直して、ずいぶん気が楽になりました。

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④ がん保険【個人事業主こそ早めの加入を】

日本人の2人に1人はがんにかかると言われています。会社員であれば長期療養中も傷病手当金・有給休暇で収入が維持されますが、個人事業主はがんになった瞬間から収入がゼロになるリスクがあります。

がん保険で備えるべきこと

  • 💴 がん診断一時金:診断された時点で数十〜数百万円一括受け取り
  • 🏥 入院・通院給付:治療期間中の生活費・医療費をカバー
  • 💊 先進医療特約:保険適用外の高額治療に対応

がん保険は若いうちに加入するほど保険料が安いのが特徴です。開業を機に加入を検討しましょう。

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⑤ 保険料は経費計上できる

キッチンカー事業のために加入した保険料は経費として計上できます。節税効果もあるため、適切な保険への加入は一石二鳥です。

  • 事業用自動車保険料:全額経費(事業専用の場合)
  • PL保険(食品賠償責任保険)・施設賠償責任保険料:全額経費
  • ⚠️ 生命保険料:生命保険料控除の対象(上限あり)

帳簿をきちんとつけておくためにも、クラウド会計ソフトの活用をおすすめします。

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💡 事業保険+生命保険+所得補償をまとめて見直し

キッチンカー事業の保険は「PL」「車両」だけで完結しません。オーナーに万一のことがあった時の 家族の生活費・住宅ローン・教育費 まで含めたライフリスク設計は、保険単体ではなくFPが横断的に最適解を出してくれます。今なら無料相談でハーゲンダッツギフト券プレゼント。

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💡 キッチンカー向けの保険・関連サービス

営業中の事故や食中毒など、キッチンカー特有のリスクに備える保険・サービスを比較検討するのがおすすめ。

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もしもの時の初動|食中毒疑い・事故が起きたら

保険は「入って終わり」ではなく、事故が起きた時に正しく動けて初めて機能します。初動の基本だけ頭に入れておいてください。

食中毒の疑いが出たら:お客さんから体調不良の連絡が来たら、まず誠実に聞き取り、症状と食べたものを記録。営業を自主的に止める判断も含めて、すぐ保健所に相談してください。隠すのが最悪手です。あわせて保険会社(PL保険の窓口)にも早めに一報を。連絡が遅れると手続きがこじれる場合があります。失敗談まとめの記事でも「失敗8」として食中毒で営業停止になった例を紹介しましたが、あれは衛生管理と保険の両輪で備えるしかありません。

交通事故が起きたら:負傷者の救護と警察への連絡が最優先。現場の写真を撮り、相手と勝手に示談せず、保険会社に連絡して指示を仰いでください。

💡 保険を使わないのがいちばん。日々の除菌から

PL保険はあくまで最後の砦で、いちばんの対策は食中毒を起こさないことです。食品まわりに使えるアルコール除菌スプレーでの器具除菌と手指衛生を毎営業のルーティンにして、予備も常備しておきましょう。

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よくある質問(FAQ)

Q1. PL保険は法律上の義務ですか?

法律上の加入義務はありません。ただしイベントや商業施設への出店では加入が条件になっていることが多く、実務上は「ほぼ必須」と考えておくのが安全です。求められる補償水準は主催者ごとに違うので、募集要項で確認してください。

Q2. 自家用の自動車保険のまま営業してもいいですか?

おすすめしません。使用目的や車両の登録内容が実態と違うと、事故の時に保険金が支払われないおそれがあります。営業を始める前に、契約中の保険会社へ「営業に使うこと」「構造変更の内容」を伝えて確認しましょう。

Q3. 保険料は全部でいくらくらい見ておけばいいですか?

条件次第なので断定はできませんが、PL保険は年間売上に比例して数千円〜3万円程度、自動車保険は自賠責込みで年6〜12万円程度が目安です。自動車保険はキッチンカーを引き受けてくれる会社自体が少ないため、取り扱い実績のある保険屋さんに相談して見積もりを取ってください。

Q4. 保険はいつまでに入ればいいですか?

自動車保険は納車・公道を走る日まで、PL保険は初めてお客さんに商品を提供する日までに有効になっているのが理想です。イベント出店を狙うなら、応募時に加入証明を求められる場合があるので早めに動きましょう。

Q5. 実店舗のPL保険に入っていれば、キッチンカーもカバーされますか?

されない可能性があります。キッチンカーは店舗とは保険の扱いが少し違い、店舗の契約だけではイベント出店時に適用されないケースがあります。実店舗と兼業の方は、担当の保険会社に「キッチンカーでの営業もカバーされるか」を必ず確認してください。

まとめ:キッチンカー開業前に保険を整えよう

キッチンカーオーナーが加入すべき保険をまとめます。

優先度保険の種類アクション
★★★ 必須自動車保険(業務使用)開業前に使用目的を「業務使用」へ変更・構造変更も告知
★★★ 必須PL保険(食品賠償責任保険)営業許可のタイミングで団体制度から加入
★★☆ できれば施設賠償責任保険PL保険とセット・特約で検討
★★☆ 推奨就業不能保険・生命保険FPに無料相談して最適プランを
★★☆ 推奨がん保険若いうちに安く加入

「保険は後でいい」と後回しにすると、開業後にトラブルが起きたとき取り返しがつかなくなります。開業前のチェックリストとして今すぐ確認しておきましょう。保険は売上を生みませんが、たこ焼き屋として12年商売を続けてこられたのは「もしも」に潰されなかったからだと思っています。繰り返しになりますが、補償内容と保険料は商品ごとに違うので、最終判断は必ず各社の約款と見積もりを確認してからにしてください。

「キッチンカーに黒ナンバーは本当に必要なのか?」という疑問を整理した記事もあわせてご覧ください:キッチンカーに黒ナンバーは必要?現役オーナーが結論と誤解の原因を解説

開業にかかる費用全体についてはキッチンカー開業費用の内訳と最低限必要な資金、補助金・融資についてはキッチンカー開業の補助金・融資完全ガイドもあわせてご覧ください。

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