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キッチンカーオーナーの生命保険・所得補償の考え方|体を壊したら売上ゼロ、に備える順番【個人事業主】

/ 更新 2026.10.14

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます

まいどー!現役キッチンカーオーナーのぴえろです🤡

「今日は熱っぽいけど、休んだら売上ゼロだしなあ」
「ギックリ腰やったら、来週のイベントどうするんだろう」
「もし入院したら、ローンと家賃って誰が払うの?」

1人でキッチンカーを回していると、こういう考えが頭をよぎる日があるはずです。会社員なら休んでも給料の一部は出ます。でも僕らは、倒れた瞬間に売上がゼロ。しかも車のローンや駐車場代は止まりません。

先に結論。個人事業主のキッチンカーオーナーが「自分の保険」を考える順番は、この4ステップです。

  • ✅ ①公的保障の確認(国保には傷病手当金がないのが一般的。まず「何がもらえないか」を知る)
  • ✅ ②所得補償・就業不能(働けない期間の「生活費と固定費」を埋める)
  • ✅ ③医療(高額療養費制度があるので、優先度は意外と低め)
  • ✅ ④生命(家族構成次第。独身なら最後でいい)

なお、この記事で扱うのは「オーナー本人」の保険だけです。車の保険・PL保険・施設賠償などの「事業の保険」は、キッチンカーの保険完全ガイドにまとめているので、開業前の方はまずそちらから読んでください。

僕は保険の専門家ではなく、たこ焼き屋歴12年・キッチンカー歴8年の一個人事業主です。この記事は「考え方の順番」を整理したもので、特定の商品をすすめるものではありません。入れる商品・保険料・給付の条件は年齢や健康状態、住んでいる自治体で変わります。最終判断の前に、必ずFP(ファイナンシャルプランナー)や保険会社に確認してください。

この記事では、会社員との違い、備える順番、「いくら備えるか」の計算法、無料FP相談の使い方まで順番に解説します。

Contents
  1. 会社員と個人事業主で何が違う?公的保障の差を一覧で
  2. 個人事業主のキッチンカーオーナーが備える順番【4ステップ】
  3. いくら備える?「売上ゼロでも何か月持つか」の計算のしかた
  4. 無料のFP相談を使うときのコツ【相談前の準備・断り方・2社比較】
  5. ぴえろの場合:1人営業で「倒れる怖さ」を意識した瞬間
  6. 個人事業主のお金・保険の入門書を購入する
  7. よくある質問(FAQ)
  8. まとめ:保険より先に「何か月持つか」を出す

会社員と個人事業主で何が違う?公的保障の差を一覧で

最初にここを押さえないと、保険の話は全部ふわっとします。会社員が当たり前に持っている「働けないときの保障」のうち、個人事業主にはないものが4つあります。

働けなくなったとき会社員(健康保険・厚生年金)個人事業主(国保・国民年金)
病気・ケガで休業傷病手当金あり(給与の約3分の2・最長1年6か月)なしが一般的(国保は自治体の任意給付で、実施例はごくわずか)
仕事中のケガ労災保険あり原則対象外(「特別加入」は業種・働き方次第)
仕事を失った雇用保険の失業給付ありなし
障害が残った障害厚生年金+障害基礎年金(1〜3級)障害基礎年金のみ(1・2級のみ)
亡くなった遺族厚生年金+遺族基礎年金遺族基礎年金のみ(原則、18歳年度末までの子がいる場合)
医療費が高額高額療養費制度あり高額療養費制度あり(ここは同じ)

ざっくり言うと、個人事業主は「医療費そのもの」は守られているけど、「働けない間の収入」はまったく守られていない状態です。だから保険の順番も、医療より先に「収入を守る保険」になります。

労災の特別加入や国保の減免は、自治体や労働基準監督署で扱いが違います。「うちは入れるのか」は必ず窓口で確認してください。

個人事業主のキッチンカーオーナーが備える順番【4ステップ】

順番を間違えると、「医療保険には入っているのに、3か月休んだら生活が詰む」という逆転が起きます。上から順に埋めてください。

①公的保障の確認:まず「もらえないもの」を知る

保険を買う前に、お金をかけずにできることが3つあります。

  • ✅ 国民年金の未納・免除期間がないか確認する。障害基礎年金は納付要件(直近1年に未納なし、または加入期間の3分の2以上を納付が目安)を満たさないと受け取れません。ねんきんネットで5分で確認できます
  • ✅ 高額療養費制度の自己負担上限を知っておく。年収で変わりますが、一般的な所得なら月8〜9万円程度で頭打ちになる仕組みです(国保の窓口で確認)
  • ✅ 小規模企業共済に入っているなら、傷病時の貸付枠を確認する。「いざというとき借りられる額」を知っておくだけでも違います

この3つで「公的に守られている範囲」が見えます。その外側だけを民間保険で埋める、という発想です。

②所得補償・就業不能:働けない期間の「収入」を埋める

個人事業主にとって、ここが本丸です。「働けない間、月いくらかを受け取る」保険には大きく2系統あります。

  • ✅ 所得補償保険(損害保険会社が扱うタイプ):補償期間が1〜2年と短めで、免責期間(この日数を超えて働けないと給付が始まる)が7日前後の商品が多い。短期の休業に強い
  • ✅ 就業不能保険(生命保険会社が扱うタイプ):補償期間が60歳や65歳までと長く、免責期間が60日や180日と長めの商品が多い。長期の離脱に強い

キッチンカーの現実では、ギックリ腰や骨折で「2週間〜2か月休む」ケースと、大きな病気で「半年以上戻れない」ケースの両方があり得ます。どちらを優先するかは次の章の「何か月持つか」で決まります。貯金で2か月持つなら、短期は自力で耐えて長期だけ保険にする組み方もアリです。

注意点がひとつ。これらの保険は申し込み時に「所得の証明」が必要なのが一般的です。確定申告書の控えが基準になるので、売上を少なく申告していると受け取れる上限も下がります。確定申告の整え方は確定申告・経費の記事へ。

③医療:高額療養費があるから「入院日額」は控えめでいい

個人事業主にとっての医療の怖さは、治療費よりも「入院している間の売上ゼロ」です。治療費は高額療養費制度で月の上限が決まっているので、貯金が数十万円あれば耐えられる人が多い。

だから優先順位は②のあと。入るなら入院日額を大きくするより、先進医療特約や一時金タイプなど「貯金で耐えにくい大きな出費」に絞る考え方が合理的と言われています。FPに「うちの貯金額だと医療保険はどこまで必要か」と聞くのが早いです。

④生命:家族構成で「必要か」「いくらか」が決まる

生命保険(死亡保障)は、自分が亡くなったあとに生活に困る人がいるかで決まります。

  • ✅ 独身で借入もない → 葬儀代程度でいい。不要な場合も
  • ✅ 配偶者と子どもがいる → 遺族基礎年金だけでは足りないことが多い。子どもが独立するまでの年数×不足額が目安
  • ✅ 車両ローン・事業用の借入が残っている → 返済が家族に残らないよう、残債ぶんの定期保険を検討

車両を数百万円のローンで買っている人は、ここを忘れがちです。そして④の前に必ず②を。「死んだときの保険はあるけど、生きて働けないときの保険がない」が、個人事業主で一番多い穴です。

いくら備える?「売上ゼロでも何か月持つか」の計算のしかた

よく聞く「固定費×何か月」という目安は、個人事業主にはちょっとズレています。売上が止まっても出ていく事業の固定費が、家計の固定費に上乗せされるからです。僕がすすめる計算は次の3ステップ。

STEP1:売上ゼロの月に出ていくお金を全部足す
生活費(家賃・食費・光熱費・通信費・保険料・子どもの費用)+ 事業の固定費(車両ローン・駐車場・仕込み場の家賃・リース料・各種保険料・税金の分割分)

STEP2:売上ゼロでも入ってくるお金を足す
配偶者の収入 + 受け取れる見込みのある公的給付 + 不動産や配当などの収入(なければ0)

STEP3:「今すぐ使える貯金」÷(STEP1−STEP2)= 何か月持つか

例えばの数字で見てみます(あくまで例示です)。

  • ✅ STEP1:生活費22万円 + 事業の固定費9万円 = 月31万円
  • ✅ STEP2:配偶者の収入12万円
  • ✅ 差し引き:月 19万円 が足りない
  • ✅ すぐ使える貯金が100万円なら → 100 ÷ 19 ≒ 約5か月 持つ

この「5か月」が出ると、保険の設計が一気に具体的になります。

  • ✅ 免責期間が60日の就業不能保険でも、5か月持つなら給付が始まるまで自力で耐えられる
  • ✅ 逆に貯金が30万円で「1.5か月しか持たない」なら、免責が短い所得補償を優先するか、まず貯金を厚くするほうが先
  • ✅ 保険で受け取る月額は「足りない月19万円」が上限の目安。生活費の全額ではなく、不足分でいい

キッチンカーは売上の波が大きい商売です。1年目の売上の実態や赤字からの立て直し方でも書きましたが、好調な月を基準に固定費を組んでいる人ほど、1か月止まっただけで一気に苦しくなります。この計算は固定費の見直しにも効きます。

保険の申し込みには「告知」があります。過去の病歴や現在の通院を正しく申告しないと、いざというときに給付が受け取れないことがあります。また所得補償・就業不能保険の保険料は、事業の経費ではなく生命保険料控除として扱われるのが一般的です。税務上の扱いは税理士か税務署に、告知の範囲は保険会社に、それぞれ確認してください。

無料のFP相談を使うときのコツ【相談前の準備・断り方・2社比較】

「結局うちはどうすればいいの?」を一番早く解決できるのがFPの無料相談です。ただし使い方を間違えると「よく分からないまま月2万円の保険に入っていた」になりがち。相談前に3つだけ準備してください。

相談前に用意するもの(この3点だけ)

  • ✅ 前の章で出した「何か月持つか」の数字(これがあると話が30分短くなります)
  • ✅ 直近の確定申告書の控え(所得補償の上限額を出すのに必要)
  • ✅ いま入っている保険の証券かアプリ画面(重複を見つけてもらうため)

そして相談の冒頭で、こう伝えておくと話がブレません。「働けなくなったときの収入を守るのが最優先。医療と死亡は、その後で」。この一言で、FP側も提案の軸を合わせてくれます。

断り方は「持ち帰って検討します」でいい

無料相談は、その場で契約しなくていいです。「提案書をもらって2週間考えます」で十分。しつこく感じたら「別のFPにも聞いてから決めます」と正直に言って大丈夫。むしろ2社に同じ条件で相談して、提案を比べるのが一番の防衛策です。提案が大きく違ったら、その理由を両方に聞いてください。

ファインドイット:まず1社目に「全体の設計」を聞く

保険会社に所属しない独立系FPに相談できるサービスで、「保険だけでなく家計全体を見てほしい」人向き。「何か月持つか」のメモを持って、収入保障の設計を相談するのに向いています。

💡 「働けなくなったとき」の設計を、まず1社目に相談する

相談料は無料。オンライン相談にも対応しているので、営業のない平日に時間を取りやすいです。「所得補償・就業不能を最優先で」と最初に伝えてください。

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みんなの生命保険アドバイザー:2社目に「比較」として使う

生命保険・医療保険・就業不能保険の比較に強い無料相談サービスです。1社目の提案書を持ち込んで「この設計、どう思いますか」と聞けば、セカンドオピニオンとして使えます。

💡 1社目の提案書を持ち込んで、比較する

同じ「不足分・月19万円」の条件でも、提案される組み合わせは変わります。違いの理由を聞くことで、自分に合う設計が見えてきます。こちらも無料です。

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2社の提案が出そろったら、最後にもう一度「何か月持つか」に戻ってください。保険料を払ったあとの貯金ペースで、その月数が縮まないか。ここまで確認して、入る・入らないを決めます。

ぴえろの場合:1人営業で「倒れる怖さ」を意識した瞬間

僕は2014年にたこ焼き屋を始めて、2018年にキッチンカーを並行で追加しました。8年で延べ1,000日以上出店していますが、キッチンカーは体への負荷が店舗営業より明らかに大きいです。

真夏の車内は、たこ焼きの鉄板を回していると45〜52℃まで上がります。この環境で1日立ちっぱなし。熱中症対策の記事で書きましたが、「今日は危ないな」と感じる日は毎年あります。熱中症で倒れたら、その日の売上だけでなく翌週以降の予約イベントまで全部飛ぶ。これが1人営業の怖さです。

機材のトラブルなら、お金で解決できます。過去に電源トラブルで冷凍庫のたこを全滅させて3万円以上を失いましたが、あれは「痛いけど翌週には立て直せる」失敗でした。でも体は違う。

ひとつ言えるのは、「何か月持つか」を計算してから固定費の組み方が変わったことです。保険に入る・入らないの前に、まずこの数字を出すことを強くすすめます。

キッチンカーがうまくいかなくなる原因は、売上不振だけではありません。失敗パターンの記事でも触れていますが、「オーナーの体調」は意外と上位に来る廃業理由です。

個人事業主のお金・保険の入門書を購入する

FPに相談する前に1冊読んでおくと、話の理解度がまったく違います。商品名を覚える本ではなく、「個人事業主のお金の仕組み」が分かる本を1冊だけ。

お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!(大河内薫・若林杏樹)

税金の本ですが、国保・国民年金・会社員との違いが漫画で分かります。「公的保障の確認」のステップを、この1冊で済ませられるのが推す理由です。難しい言葉が苦手な人ほど向いています。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 国民健康保険に本当に傷病手当金はないんですか?

国保の傷病手当金は「任意給付」で、実施するかは自治体が決めます。常設で実施している自治体はほとんどないと言われています。過去に感染症の特例で期間限定の支給があった例はありますが、「会社員と同じようにもらえる」とは考えないほうが安全です。お住まいの自治体の国保窓口で確認してください。

Q2. 所得補償保険と就業不能保険、どっちか1つでいいですか?

「何か月持つか」次第です。貯金で2〜3か月以上持つなら、免責が長くても補償期間の長い就業不能保険を優先する考え方が一般的。1〜2か月分しかないなら、免責の短い所得補償を検討しつつ、まず貯金を厚くするのが先です。両方要るかはFPに数字を見せて相談を。

Q3. 開業したばかりで確定申告がまだ1回もありません。所得補償に入れますか?

所得の証明ができないと、受け取れる上限が低く設定されたり、申し込み自体が難しい商品があります。開業1年目はまず貯金で耐えられる月数を確保し、1回目の確定申告後に本格検討する人が多いです。商品で扱いが違うので、保険会社やFPに「開業◯か月目でも申し込めるか」を直接聞いてください。

Q4. 保険料は経費になりますか?

自分自身を対象にした所得補償・就業不能・医療・生命保険の保険料は、事業の経費ではなく「生命保険料控除」(上限あり)の扱いになるのが一般的です。車の保険やPL保険など事業の保険料は経費になります。線引きは確定申告の記事に書いていますが、個別判断は税理士か税務署に確認してください。

Q5. 従業員やアルバイトを雇っている場合は?

従業員は話が別で、アルバイト1人でも雇ったら労災保険への加入が事業主の義務です(雇用保険も条件を満たせば必要)。これは「事業の保険」側の話なので、保険完全ガイドとあわせて、労働基準監督署やハローワークで確認してください。

まとめ:保険より先に「何か月持つか」を出す

  • ✅ 個人事業主には傷病手当金・労災・失業給付が原則なく、「働けない間の収入」は自分で守るしかない
  • ✅ 備える順番は ①公的保障の確認 → ②所得補償・就業不能 → ③医療 → ④生命(家族構成次第)
  • ✅ 「固定費×何か月」ではなく、「売上ゼロの月に足りない額」と「貯金で何か月持つか」を先に計算する
  • ✅ その月数で、免責期間が短い所得補償を優先するか、長期の就業不能を優先するかが決まる
  • ✅ 無料FP相談は「数字のメモ・確定申告書・今の保険」を持って2社に同じ条件で聞く。その場で契約しなくていい
  • ✅ 車・PL・事業の保険は保険完全ガイドへ

キッチンカーは、オーナーの体がそのまま売上です。たこ焼きを焼く腕より先に、焼けなくなった日の準備を。数字を1回出しておくだけで、暑い日の「今日は休もう」が言いやすくなりますよ🤡

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